#てつがくのドンカラス

それでは皆さん元気よく!不意打ち追い討ち?桜内!得意な技は?タイプ不一致!

歩夢ちゃんへ 私はここにいます。

 足跡が無くなっても、過去そのものは消えないという事は知っていた。

 

 大切な場所がなくなったとしても思い出は消えないもので、ふと振り返った時に辿ってきた道が見えなかったとしても、これまで見てきた景色は鮮明に思い出せる……はずだった。

 

 

 

 思い出が消えないのだという命題そのものはなにも間違ってはいない。理由はシンプルで、それが「思い出」である以上、必然的に記憶に刻まれているからだ。

 

 思い出という言葉は思い出せなくなった過去に対して振り当てられた名詞ではない。消えていないから思い出なのである。

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「歌」と「勇気」の描写がエグすぎて深夜に吠えた【幻日のヨハネ感想】

 Switchで 『-BLAZE in the DEEPBLUE-』が発売されました。

 ヴァイスでもヨハネのカードが登場し、この手のテーマと相性のいいヨハネの展開がアニメを皮切りに本格的に始まってきたなと、今自分の中ですごく波が来ています。

 

 

 ラブライブ!シリーズの中で好きなエピソードを挙げろと言われたら、今は『そして今日も』が1位になるレベルで最終話がヤバいぐらいブッ刺さりしていて、今自分の中でいちばん熱い作品となっています。

 

 

 自分はラブライブ!シリーズだったら何でも見るタイプで、好きな理由も「ラブライブ!」だからでいいやって思ってる側なので、ラブライブ!シリーズの中の「〇〇らしさ」が必ずしもじぶんのためのものでなければいけない理由なんてないとは思ってます。

 だから、ライブ後とかにシリーズ内の別作品の話とかも、やろうと思えば平気でできちゃう側だと思います。タブンネ

 

 

 今回も12話まではわりとそんな感じで見てたんですけど、13話で今までの物語が全部「ヨハネの物語」の刺さり方に変わって、「マジでこの作品やべぇぇぇぇ!」ってなりました。

 

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『伝統、奇跡、運命愛、渋み、滑らかさ』 スリーズブーケの魅力を語る。

 こんにちは。黒鷺です。

 

 ユニット甲子園にむけて、なんか始まるみたいですね。

 

 

 

  黒鷺もどこかの回で出るらしいです。

 

 

 さて、それはそれとして、たぶん結構な人がラブライブ!シリーズ内で作品をそれなりに跨いで履修していると思うので、所謂推しユニットって複数あると思うんですよね。

 

 

 で、これ1人で完走できたら面白そうだなって思って、便乗して全ユニットの魅力紹介記事を書いてみることにしました。

 企画やってる日にそのユニットの記事を上げてくぐらいのペースなら追いつけるかなーと思うので、最後までお付き合いくだされば幸いです。(なお既に遅刻している模様)

 

(ここまでコピペ)

 

 

 今回はスリーズブーケ。推しユニット回です。

 

 

 

  • 世界は変わる この手を伸ばした瞬間から
  • いついつまでもこの声を未来へと届けよう
  • 安全バーは君の腕 ぎゅっと握りしめた
  • 紅茶は喉に引っかかる感じがいい。
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『救済、革命、皮肉、期待、聖地』 DOLLCHESTRAの魅力を語る。

 こんにちは。黒鷺です。

 

 ユニット甲子園にむけて、なんか始まるみたいですね。

 

 

 

  黒鷺もどこかの回で出るらしいです。

 

 

 さて、それはそれとして、たぶん結構な人がラブライブ!シリーズ内で作品をそれなりに跨いで履修していると思うので、所謂推しユニットって複数あると思うんですよね。

 

 

 で、これ1人で完走できたら面白そうだなって思って、便乗して全ユニットの魅力紹介記事を書いてみることにしました。

 企画やってる日にそのユニットの記事を上げてくぐらいのペースなら追いつけるかなーと思うので、最後までお付き合いくだされば幸いです。

 

(ここまでコピペ)

 

 前回はこちら

darkphoenix505pianoles.hatenablog.com

 

 

 第2回は、DOLLCHESTRAです。

 

 

  • 差し出したその手の ぬくもりはきっと 永遠に続く絆
  • 確かな居場所に灯る光が 何度も悩み追い越して
  • 分かったフリしないでよ
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『友愛、約束、能弁、共感、勇気』 みらくらぱーくの魅力を語る。

 こんにちは。黒鷺です。

 

 ユニット甲子園にむけて、なんか始まるみたいですね。

 

 

 

  黒鷺もどこかの回で出るらしいです。

 

 

 さて、それはそれとして、たぶん結構な人がラブライブ!シリーズ内で作品をそれなりに跨いで履修していると思うので、所謂推しユニットって複数あると思うんですよね。

 

 

 で、これ1人で完走できたら面白そうだなって思って、便乗して全ユニットの魅力紹介記事を書いてみることにしました。

 企画やってる日にそのユニットの記事を上げてくぐらいのペースなら追いつけるかなーと思うので、最後までお付き合いくだされば幸いです。

 

 

 第一回は、みらくらぱーく!です。

 



 

 

  • 信じてくれたんだ キミがずっと傍で だから強くなれた
  • 環境保護上等草生やせ
  • ワクワクしよう君も!
  • デコボコの道だって大丈夫さ
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なぜ桜内梨子の音楽は美しいのか 後編 『Next SPARKLING!!』

 いよいよ核心的なところに迫っていきます。

 

 

 

darkphoenix505pianoles.hatenablog.com

 

darkphoenix505pianoles.hatenablog.com

 

 これまで、梨子が「微熱」そのものや、「情景」そのものを音楽として出力できるだけのセンスがあること、そうした描写を何度もされてきたことが分かりました。

 

 

 最終回である今回は、

 

・梨子が「美しい表現」ではなく、「美しいもの」そのものを作ることができる理由

・梨子に内浦の美しい情景と結びついた劇伴が「聴こえる」理由

 

 そして、これらの特性を持ち合わせているキャラクターがなぜ桜内梨子であったのかについて解明していきたいと思います。

 

 

 

  • 景色の中に梨子がいる
  • 梨子の「音」は、私たちの中にある
    • 梨子は転校生
    • アニメではずっと「よそもの」
    • 「地元」の象徴が、なくなる
    • 梨子は「浦の星女学院の生徒」
    • 梨子の「音」は、私たちの中にある
  • 梨子の音が『聴こえた』
  • あとがき

 

 

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アイスクリームは溶けかけがいちばんおいしい

darkphoenix505pianoles.hatenablog.com

 ↑去年

 

 輪郭のあるものはくっきりしていて、力強い。

 でも、境目なんて分からないぐらいにはっきりしないもの、境目がないものを、人はつい綺麗だと思ってしまうのかもしれません。

 

 たとえば、霧とか、空とか、海とか。炎とか。光とか。

 

 揺らめきとか、滲みとか。そういう淡さに人はつい魅かれてしまうのかもしれないですね。

 

 

 

 とはいえ、輪郭がないものははっきりしない。そこにあるのかないのか分からない。

 

 霧と、霧じゃないところとか。炎と普通の空気の境界線とか。

 空ってどこから空なんだろうとか。

 

 川と海の境いは、まあ塩分とか地図とか見れば分かるかも?

 

 

 

 

 

 最近の逢田さんの声って、ソロ活動始めた初期の方に近付いてると思うんですよね。

 

 去年はくっきりして輪郭のある声をしていた気がするんですけど、今年はそれよりも初期の声、透明感のある滑らかさと柔らかさが色濃く残る声だったように思います。

 

 それでも、初期と明確に違うのは、そこに輪郭があった跡が残っているというか、このあたりが声と空気の境目なんだろうなってところが見えやすくなってるところなんですよね。

 

 力を入れたら声の主張が強くなるし、声を震わせればそこに波が起きている事は手に取るようにわかる。

 

 でも、いちばん聴こえてくるのは、そんな芯の部分じゃなくて、芯とその外側の境目あたり。

 コップの外側についた水滴とか、波から飛び出した飛沫とか。

 

 そういう風に見える部分に、すごく”らしさ”を感じるんですよね。

 

 なんというか、柔らかさが漏れ出しているというか、描かれた人の輪郭が絵の具で滲んでるみたいな、そういうところに、掴みどころのない輪郭と、染み込むような滑らかさを感じるって、そういう感じがします。

 

 

 今回のバースデーイベントのロゴは、31歳にちなんでサーティワンアイスクリームに寄せてるらしいんですけど、こんな風に感じるのも、アイスクリームに引っ張られてるのかな……?

 

 

 暑い季節にアイスを食べるとき、固形物だったものの端っこがちょっとだけ溶けてるような、そんな液体と固体の狭間みたいな、そんな感じの声を思い出せたら、きっと8月8日は夏の季語になるんじゃないかなって気がします。