Tiny Stars、可可が歌詞を書いて、かのんが曲をつけた曲。
上海から日本にやってきて、やっと憧れのスクールアイドルになる事ができた可可にとって、はじめての楽曲。
当然、その詞にかける想いは尋常じゃなくて、可可にとってスクールアイドルとは何たるかが凝縮された大切なもので。
歌詞がプロジェクトラブライブ！すぎる。そう思った人もとても多いはず。
その中で、注目したいのはここ。
信じてる それだけじゃ叶うわけないよ
叶うまで走るしかない 暗闇突き抜けて
ここ、可可ソロじゃなくて、かのんが目立つ形での掛け合いになってるんですよね。
しかも、客席の方じゃなくて、お互いに見つめ合う形で。
『何度でも諦めずに 探すことが僕らの挑戦』
『夢が大きくなるほど 胸の熱さで乗り切れ』
『何度だって追いかけようよ 負けないで』
『動いてないと探せない 休んでも止まらないで』
『諦めなければ夢は逃げない』
『涙を越えたら 虹がねぇ見えたの』
ラブライブ！にとって、「夢」とは何たるかの核心を突くようなパートを、隣にいる「仲間」と向かい合って歌うということ。
最初は偶然の出逢いだったかもしれないけれど、それでも可可にとって、澁谷かのんは自分の夢の核心的な部分を預けられるような、それだけの人なんだなって思います。
可可 見た瞬間にこれだって思いました！
こんな風に自分の気持ちや感じたことを、自由に歌ってみたい。かのんさんの歌を聴いた時、それと同じくらいワクワクしたんです！
だからもう、かのんさんは私にとってのスターなんです、夢なんです！
元気出してください、かのんさんと同じステージに立つことは、可可にとって夢の1つなんですから！*1
画面越しに見る事しかできない私たちや、ステージを見上げている人にはほぼほぼ一瞬しか見ることができないけれど、可可の「信じてる」を、何度も何度も歌えなかった経験をしているかのんが、「それだけじゃ叶うわけないよ」と打ち消していて。
一瞬しか見えないその表情には、どんな想いが込められているんでしょうね。
自分のことを、世界でいちばん信じてくれている人と目を合わせて。
信じてもらっている人はどうするべきか。たぶん歌っているかのんも、その想いを汲んでのあの表情だと思うんです。
そして、そんなかのんを正面から見据えることのできる可可。
本当に、どんな想いだったんでしょうね。
自分にとってのスターが、自分の想いのすべてが詰まった歌を、あのスバラシイ歌声で歌いながらのあの表情を目の前で独占できるあの状況。
振り付けも、後半はかのんが伸ばした手を可可が取るって構図になっていて、この振りを指導した千砂都も、可可がかのんに対してどれだけの期待を寄せているか、今のかのんには何が必要なのか、全部分かってるんだろうなって。
本当に愛されてるんだなって思います。澁谷かのん。
*1:このシーン、絞り出すような「ごめんなさい」が、シチュエーションも相まってAqours1stと重なって本当にしんどくてダメです。
