#てつがくのドンカラス

それでは皆さん元気よく!不意打ち追い討ち?桜内!得意な技は?タイプ不一致!

『想いよひとつになれ』をオーケストラで聴きたい!!!

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 先日、6thの追加公演及び様々な情報が発表されました。

 

 その中には、浦の星交響楽団による生演奏楽曲の投票企画がありましたが、これ、すごくデジャブを感じませんか?

 そうです。スクスタの34章と35章で、Aqoursの今までの楽曲の中から1曲を選んで、スクールアイドルエキシビジョンのPVを作るお話とすごく似てるんです。

 なんというか、私たちが「あなた」(=No.10)である事もそうですけど、現在進行形で紡がれている私たちとラブライブ!サンシャイン!!の物語がまたあの頃と同じように東京ドームに繋がっているみたいで、すごく嬉しいなって思います。

 

 

 さて、私はこの投票で『想いよひとつになれ』に投票するのですが、普通に投票しても1位になれるかどうか分からないので、共感してくれる人を増やすために、投票理由を纏めてみました。

 

 

 

 

1.『なにかをつかむことでなにかをあきらめない』ピアノとAqoursの両立

 

 単純な話、浦の星交響楽団がいるってことは、ピアノがそこにあるって事なんですよね。ってことは、「『想いよひとつになれ』でピアノを弾く」って事と、「桜内梨子含めた9人の『想いよひとつになれ』」をするって事が両立できるんです。

 

 アニメ1期では、予備予選に梨子が参加することはありませんでした。

 でも、その先の2期では、1期と同じようにダブルブッキングが起きたとき、メンバーを分けるのではなく、貪欲にどちらもフルメンバーで臨むことができました。

 

 アニメを背負った1stライブでは、桜内梨子/逢田梨香子がピアノパフォーマンスをするという事が大事でした。

 No.10である私たちとの物語を背負った4thライブでは、Aqours9人で『想いよひとつになれ』を披露するという事が大切でした。

 

 2022年、今のAqoursには、どっちが大切なのでしょう?

 

 駆け抜けたあの季節の後、新しくAqoursの物語を知った人たちがいて。

 今まで紡がれた物語を胸に、現在進行形で彼女たちと共にある人たちがいて。

 今のこの瞬間、9人全員がそろっていることが本当に幸せなんだって感じさせられて。

 それと同時に、目の前にいない人たちとも確かに繋がってるんだと感じていて。

 

 『どっちにするかなんて選べないし、どっちも叶えたいんだよ。だから行くよ!諦めず 心が輝く方へ!』

 

 だから、浦の星交響楽団がピアノを担当することで、どっちも叶えて披露されて欲しいんです。「梨子がピアノを弾いている」ことと、「9人揃っている」こと。そんな特別な『想いよひとつになれ』、すっごく見たくないですか?

 

 

2.『あなたを音で抱きしめたいの』新しい「桜内梨子」の表現

 

 いやちょっと待ってくれ、「浦の星交響楽団が演奏する」と「梨子がピアノを弾いている」は違うだろう!と突っ込みを入れたくなる人もいると思います。

 確かに。1stライブでピアノを弾くために登壇したのは逢田梨香子さんであり、加藤達也さんではありません。

 

 しかし、2022年現在、加藤達也さん率いる浦の星交響楽団は、「桜内梨子」になることが出来るのです。いや、正確には、「桜内梨子は自らの武器として浦の星交響楽団を手に入れた」というのが正しいでしょう。

 

 

 

 桜内梨子、特にアニメ2期以降の彼女を語るうえで、劇伴の話は欠かせません。

 例えば、4thライブで浦の星交響楽団と共に披露された『キセキヒカル』。この曲は劇伴である『Sailing to the Sunshine』収録の『起こそうキセキを!』等の楽曲のアレンジとなっていますが、作曲担当が梨子であることを考えると、この楽曲が存在するという事は、桜内梨子には劇伴が聴こえているという事になります。*1

 直近だと、スクスタのイベント『学校祭でおもてなし』でも、梨子と真姫がピアノを弾き始めると同時にスクスタのOSTが流れ出すという演出があり、彼女と劇伴の繋がりはより強固なものとなっています。

 

 また、梨子の楽曲は彼女の目に映った景色と自らの経験を重ね合わせるように作られている事も外せません。

 今回私が推薦する『想いよひとつになれ』も、楽曲自体は彼女たちの想いや経験に寄り添ったものではありますが、しかし元となった音は内浦の海の中での景色の音である『想いのかけら』です。

 アニメの彼女の集大成である『Next SPARKLING!!』において、高海千歌の書いたあの歌詞に着けた曲は、寄せては返す波の音が消えることなく続いていく様そのものでした。

 最近の楽曲だと、『Future flight』『DREAMY COLOR』なんかは分かりやすく内浦の景色を想起させるような楽曲になっていると思います。

 

 彼女の目に映った景色は内浦に限った話でもありません*2が、それでも、今の梨子を育てた景色は間違いなく内浦の景色、浦の星で過ごした中で過ごした季節の色であり、だからこそ、今の梨子の音を作り上げているのは内浦の景色の音だと言っても過言ではなありません。

 

 

 

 そんな音楽を作ってきた今の梨子だからこそ、「内浦の音」である浦の星交響楽団って、桜内梨子として演奏を担当する事ができると思うんです。

 桜内梨子という存在があって、スクールアイドルとしての彼女を逢田さんが担当するのと同じように、音楽が大好きな彼女を浦の星交響楽団が担当して。

 

 カトタツもおもひと衣装着ろ!とは言わないけれど、今のAqoursだからできる「桜内梨子の表現」として浦の星交響楽団が出演する事って、すごく素敵なことだと思います。

 

 

3.『新しい音が聴こえる』実は、ちょっとアレンジされてるんです!

 昨年リリースされた『Second Solo Concert Album ~THE STORY OF FEATHER~ starring Sakurauchi Riko』収録の『想いよひとつになれ』では、既存の音源にすこしアレンジが入っていました。*3

 また、『Aqours World LoveLive! Blu-ray Memorial BOX』収録の9人版も同じようにアレンジ版の音源となっていました。

 

 気づいてなかった人、まだ聴けてない人のために、比較できるように動画を貼っておくと、まずはアレンジ前の方がこっち。

youtu.be

(見返して比較したい方は、10:10まで戻して再生しましょう。)

 

 

 次がアレンジ後のこちら。

youtu.be

 

 

 なんかキラキラしてません!?輝いてません???

 そうなんです。ちょっとイメージ変わってるんですよ。

 

 

 『想いよひとつになれ』って、結構壮絶な経歴を辿ってると認識されがちな曲で、曲調や内容に反して、なんだか真剣な表情で戦いに臨むような、そんなイメージを持ちがちだと思います。

 でも、アレンジ後と聴き比べると、なんだかそれも分かる気がしてきます。

 イメージとして持たれがちな壮絶さがすこし緩和されてるんですよね。キラキラした感じの音からイメージされるのは、涙とか覚悟じゃなくて、純粋な心からの笑顔とか、嬉しい、楽しいっていう比較的ポジティブな感情で。

 アレンジ前を聴くと、普段あまり意識しない壮絶なものをすこし意識してしまうぐらいには、細かい違いではあっても確かにアレンジ後とイメージが違うんですよね。

 

 だからこそ、この違いがどんな風に見えるのか、どんな感じに表現されるのか、ちょっと楽しみなところがあって、それもこの曲を推薦する理由です。

 

 

 

4.『Oh!奪い取れ!』浦の星交響楽団、いっぱい演奏してほしくない?

 4つ目はちょっとセコい話なんですけど、単純に浦の星交響楽団の演奏いっぱい聴きたいんですよね。

 

 そう考えると、推薦枠の中には、選挙無くても浦の星交響楽団とやりそう!って感じの楽曲はあまり入れない方がいいんですよね。例えば、『smile smile ship Start!』『キセキヒカル』なんかは、仮に選挙枠が別の楽曲になったとしても別枠で演奏してくれてもおかしくないかなって思います。

 そう考えると、この推薦枠って、「選挙で1位をとらないと浦の星交響楽団が演奏してくれなさそうな楽曲」を入れると、結果として彼らがたくさんの楽曲を演奏してくれる可能性がちょっと高くなると思いませんか?

 

 もしかしたら、選挙で1位の曲と『smile smile ship Start!』『キセキヒカル』の合計3曲、あるいは『僕らの走ってきた道は…』みたいなそれ以上の数の楽曲を浦の星交響楽団と一緒に披露してくれるかもしれない。

 逆に、浦の星交響楽団がやってくれそうな楽曲を選んでしまうと、もしかしたら結果として彼らが披露してくれる曲数が減ってしまうかもしれないんですよね。

 

 だから、そうした楽曲たちと比べて、あまりやってくれなさそうな『想いよひとつになれ』を選んでいたりもします。

 

 

 

 

 以上の理由から、私は『想いよひとつになれ』に投票しています。

 みんなもこの楽曲を支持してくれると嬉しいです!!!

 

www.lovelive-anime.jp

 

*1: もっと正確に書けば、私たちに対して劇伴という表現で提示されている「なにか」を、梨子は何らかの感性で受け取っており、彼女の最強のアウトプット手段である音としてこの劇伴を演奏できる、というものになるのかもしれません。

 1期2話『転校生を捕まえろ』でも、海の中から見上げる光という視覚的なものを受け取ると同時に、『想いのかけら』が流れますが、そこで視覚的に受け取ったものを音楽としてアウトプットしているにせよ、そもそも視覚的なものから音を感じ取っているにせよ、私たちにとって劇伴で提示される「なにか」を受け取った桜内梨子が、それを音楽でアウトプットすることが可能であるという事には変わりません。

*2:例えば、最近だと『心の羽よ君へ飛んでけ!』『涙×』なんかは、沈んでいく太陽とか、みんなが帰った後のライブ会場とかだと思う

*3:千歌以外は全員アレンジ版