#てつがくのドンカラス

それでは皆さん元気よく!不意打ち追い討ち?桜内!得意な技は?タイプ不一致!

Wake up, Challenger!! 桜内梨子と、彼女の証明した奇跡に寄せて。

 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の2ndライブに参加した。

 

 

 私にとって一番印象的だったのは、大西亜玖璃氏演じる上原歩夢ちゃんだった。いつの間にか頼もしく、普段あまり感情を見せないメンバーですら不安の中でのパフォーマンスに感情を露わにする中、1人最後まで笑顔を貫き通すその姿。

 

 キズナエピソードやメインストーリーで、物語を牽引し、同好会のピンチから大逆転の一手を打ち出し、そして、部長とのひと時の別れに、お互いに成長して再開することを約束したあの姿がそこにあった。

 

 相変わらずキャラクターを演じるに留まらず、その舞台の上でリアルに起こる現象やその意味することすべてを、フィクションで描かれた像に重ねて見せる彼女の存在が、このコンテンツにどれほど説得力を与えているか、私たちをどれほど勇気づけたか。

 

 先代新田恵海氏、伊波杏樹氏と並び、大西亜玖璃氏もこれからのラブライブ!の中核を担うのに不可欠な存在であることを「分からされた」。そんなライブだった。

 

 

 

 

 さて、そのライブで描かれた上原歩夢ちゃんの、もっと広く言えば虹ヶ咲のメインストーリー。1stライブから見違えるほど逞しくなった彼女の軌跡を辿っていくと、1つ、気になるポイントがある。

 

 メインストーリー第12章、『前しか見えない!』

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 ここで、桜内梨子が『Wake up Challenger!!』を完成させる章が挿入されている。

 

 このゲームのメインストーリーは、虹ヶ咲の物語だ。オールスターコンテンツにおけるスクスタにおいて、Aqoursはあくまでもレジェンド枠でしかない。

 

そして、逆に言えばレジェンドとは何らかの役割を持って起用されるものである。スクスタでのAqoursは世界を青く染めていないし虹も超えてはいない(正確には、その物語は描かれてはいない)。

 でも、プレイヤーである私たちは彼女たちが虹を越えた物語を知っている。

 例え虹を越えていないAqoursであっても、彼女たちを通して描かれるのは、虹を越えた物語を通して描かれたものであるはずだ。むしろ、「虹を越えたこと」ではなく、「虹を越えることを通して描かれたもの」がAqoursの輝きであり、またそれこそがレジェンドとして彼女たちが虹ヶ咲の物語に存在する意味なのではないだろうか。

 

 実際、第3章、第4章『only our shine』では、ストーリーこそ違えどそこで描かれていたのは、私たちの良く知る「輝き」の物語だった。

 

 

 だから、ここで描かれた「桜内梨子を軸にした『Wake up Challenger!!』の章」は、虹ヶ咲の物語を描くうえで、何らかの理由を持って「桜内梨子というキャラクター」が必要とされたから存在すると考えるのが妥当だろう。

 

 そして、それを虹ヶ咲の物語のパーツとして、桜内梨子という1キャラクターに還元して描くという事は、虹ヶ咲の物語を読み解くだけではなく、桜内梨子を読み解いていく上でも大きなカギになるはずだ。

 

 今回は、メインストーリーで彼女が担った役割を読み解き、そこから桜内梨子というキャラクター、そして私たちのよく知る虹を越えた物語の中に彼女が存在する意味、彼女が証明した奇跡を読み解いていく。

 

 

 

 

 

 

 メインストーリーで披露された『Wake up Challenger!!』は、応援ソングだった。

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もしかしたら、

夢を叶えるのは無理なことなのかもしれないって不安も、

心のどこかに誰もが持ってると思うの

 

でも、一緒に頑張る誰かがいてくれたら、

きっと頑張り続けることができる

 

だから、みんなの夢を聞かせて!

落ち込んでいる時こそ、みんなで夢を語ろう!

ひとりでは苦しくても、みんなでならきっと大丈夫!

 

そんな、みんなからみんなへのエールみたいな、

上手くいかなくて落ち込んでいる人を

応援するような曲を作りたいの!

 

第12章『前しか見えない!』 3話『届けたい、伝えたい』

 

 

 元々、梨子自身、挫折を味わっている人間だ。

 例えばアニメではスランプになっていたし、スクフェス、スクスタ共に「曜と千歌に救われた」との発言がある。

 コミック版も、挫折自体は描かれていなくても、千歌や内浦の景色、そしてスクールアイドルとして迎え入れられることを通じて救われた描写はある。

 

 

 サンシャイン!の物語はやり直しの物語という側面もある。「これから」の事を中心に描かれる1年生はともかく、3年生は失った2年間、曜は今まで千歌と一緒に挑戦できなかったこと、千歌はずっと途中で投げ出して逃げ続けてきたこと、Aqoursは廃校を救えなかったこと、Saint Snowは一度夢折れたこと、そして梨子はピアノから逃げ出したことを、やり直す機会が与えられた。

 

 でも、やり直しは一人では成し遂げられなかった。3年生には2代目Aqoursが必要だったし、廃校を救うやり直しは全校生徒の願いあっての物だった。千歌のやり直しには千歌の軌跡とそれらを繋ぐ運命の糸が必要だったし、Saint Snowには黒澤ルビィが必要だった。

 そして、曜、梨子。主人公高海千歌の双璧を担う二人のやり直しには、『想いよひとつになれ』。

 

 この曲を、やり直しの曲だと捉えてみる。

 

 

想いよひとつになれ このときを待っていた

 

ふと気づくと 重なり合うよ
一途に未来を呼ぶこころ
ふるえてる手をにぎって行くんだよ

 

すれ違ったあとで 同時に振り向いた
ほらね本当は 一緒だったよ気持ちはね

 

なにかをつかむことで
なにかをあきらめない


想いよひとつになれ
どこにいても同じ明日を信じてる

 

Wow wow いつだってこころのまま
Wow wow いつだってひとつになれ

 

近づいたり 離れたりだったね
うまくいかなくて
ずっと伝えられないことがあったよ

 

まじめな顔して 同時に笑いだす
やっぱり君とつながってる うれしいよ

 

だいじな夢追うとき だいじなひとがわかる
想いはひとつだよと
違う場所へ向かうとしても信じてる

 

かけがえのない日々を過ごしてたんだ
いまさらわかった ひとりじゃない
かけがえのない日々を 積みかさねて
いまさらわかった ひとりじゃない

 

なにかをつかむことで
なにかをあきらめない


想いよひとつになれ
どこにいても同じ明日を信じてる


だいじな夢追うとき だいじなひとがわかる
想いはひとつだよと 違う場所へ向かうとしても信じてる

 

 一度躓いた人って、1人では立ち上がれないのだと思う。

 梨子だって、躓いた後は何をしても楽しくない、どうしたらいいか分からないって、どうしようもないぐらいに起き上がれずにいた。

 

 そんな時、仲間と出逢って、そして仲間との繋がりの中で自分がダイスキなものと向き合えた事。

 スクールアイドルって、夢を歌うだけの存在じゃなくて、ダイスキな物にまっすぐに走っていく存在でもあるから。何かをつかむことは、別の何かを諦めていい理由にはならないから。

 

 

 千歌があの日初めて敗北を味わった時。

 何もなかったから、何かを見つけるために「続ける」って選択をしたこと。あの時、千歌は「私が泣いたらみんなが悲しむ」と言ってはいたが、(それが枷になって本音が言えなかったとはいえ)逆にそういう自覚があったから、敗北が挫折にならなかった側面はあったと思う。

 

 渡辺曜から逃げて、悔しいと自覚するのを拒否していた時と違って、あの時は泣いている仲間もいて、千歌は否が応でも悔しいと自覚せざるを得なかった。

 でも同時に、そうやって悔しさを共有できる仲間がいた事は、千歌が逃げ出すのではなく再起を図ろうと思えた一因になれただろうし、千歌と違って挫折した梨子はその時彼女の仲間として傍でそれを見ていたわけで。

 

リーダーだし、みんなを悲しませたくなくて、ずっと涙をこらえていた千歌。

そんな千歌を心配して集まってきたメンバーの気持ちがうれしくて、千歌はさらに大きな声で泣いてしまいます。

 

TVアニメオフィシャルBook 51ページより 

 

 1人で鍵盤に向かっていた桜内梨子は、かつて期待やプレッシャーに押しつぶされ、そのまま挫折してしまった。

 

 でも、千歌が続けると宣言したとき、それは千歌が敗北に屈しなかった事ではあるけれど、同時にその仲間である梨子だって屈しなかったという事でもある。

 

ひとりじゃない 乗りこえられる

不思議なくらい怖くはなくなって

 

 スクールアイドルを通して、そうやって支えられて乗り越えてきた梨子だから。

 

 いや、きっと、そうして支えられることに価値を見出せるのが桜内梨子というキャラクターだから。

 

私の夢は、夢に疲れて落ち込んだり元気をなくしちゃってる人たちが、

もう一度夢を語れるような、背中を後押しできるようなパフォーマンスをすることです。

 

私は昔、夢につまづいて逃げ出してしまったことがあるんです

 

そんな時腕を引っぱって立ち上がらせてくれたのが、千歌ちゃんと曜ちゃんだった。

2人がいなければ、きっと今の私はいません

 

そして今はAqoursのみんながいてくれる。

μ’sやニジガクのみんなもいてくれる。

私は1人じゃない。支えてくれる人がいる

 

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第12章『前しか見えない!』 5話『あなたの夢はなんですか?』

 

 でも、仲間の価値や、それによって困難を乗り越えることの尊さを説くだけなら、別にここで桜内梨子の物語を挟む必要はない。なぜなら、それ自体は梨子の役割ではないから。むしろ、役割論的には渡辺曜のほうが適任のようにすら思える。

 

1人じゃないよ、千歌ちゃんは!

 

 

 だが、この章の後の展開を見ていくと、その展開にAqoursの物語を重ね、そしてこの曲が桜内梨子としての意味を持つようになってくる。

 

 

 Aqoursの物語でも、『Wake up, Challenger!!』のように、梨子が誰かの夢の支えになった場面があった。そう、『Aqours Wave』だ。

 

自分の事を普通だって思っている人が諦めずに挑み続ける

それができるって、すごい事よ。

すごい勇気が必要だと思う

 

 桜内梨子の応援の仕方は、エールではなく証明行為だ。

 一度は挫けた人だから、挫けずに挑み続ける千歌の力を証明できる。

 内浦の外から来たから、この場所の良さを保証できる。

 

 

 そして、「今のAqoursができたのは千歌のおかげ」だと証明できるのは、あの世界で唯一、「人と人の気持ちが力になって引き寄せあうから、すべての出逢いには意味がある」という答えに辿り着いた桜内梨子だけだ。

 すべてに意味があるから。ピアノから逃げた梨子にあの日手が差し伸べられた時、その手を取ろうと思ったのはきっと千歌の勇気に引き寄せられたから。

 

 人の想いを、伝わっていく想いを、運命という括りで1つの物語として結び付けていく。

 こうして結び付けられたから、あの場所に集まった仲間たちは紛れもなく「そんな千歌ちゃんだから、みんな頑張ろうって思える。Aqoursをやってみようって思えた」人たちとして意味を持つ。高海千歌の輝きを証明し、そしてその勇気が奇跡を起こすことが必然だという理由になる。

 

 勇気あるものとは、最後まで決してあきらめない者のこと。そして、みんなに勇気を沸きおこさせてあげられる者のこと。

 

 

  桜内梨子は、こうやって証明することで力を引き出してあげるような、そんな応援のしかたをする。

 誰かさんから貰った勇気で、すっかり誰かさんの色に染まって。

 誰かさんから勇気を貰って、誰かさんに手を握ってもらって。

 そうやって、乗り越えてきたから、今度は自分が誰かの力になれるように。

 

 

 この、かつて挫折しそしてスクールアイドルの輝きを通してそれを乗り越えた者が、今度は誰かの勇気を証明し、奮い立たせる。

 そんな梨子が作った『Wake up, Challenger!!』。

 

できないムリだムリだ あの頃あきらめたこと
こころの奥に眠る そろそろ起こしてみるか
Wake up! 思い出そう スキには理由があるさ
Wake up! 思い出そう やっぱり消えないみたい
さあ口にしてみな? 
チャンスは気まぐれ こっちを向いてるかも 

 

 例え踏み出す勇気は誰かから勇気を貰ったとしても、ダイスキだって気持ちや、チャレンジしたいと思ったきっかけは、絶対に1人1人の胸に眠っている。

 

 だから、 「Wake up」。躓いたとしても、これまでの奇跡や想いは消えないから。

 桜内梨子は、何度だってそれらがそこにあるのだと証明することで、挫けぬ勇気を与えようとする。

 

 

これまでの道のりが決して嘘ではないと

これからは少しずつ証明するよ

 

逢田梨香子FirstAlbum『Curtain raise』 『ME』

 

 

 スクスタの物語で登場した桜内梨子の章は、果たして彼女が千歌に対して成し遂げたように、誰かの物語を輝かせる力となったのだろうか?

 誰かの輝きを証明する力になれたのだろうか?

 

 

 

  12章『前しか見えない!』の直後。第13章。『部活動紹介でニジガク知名度UP作戦!』

 結果が出ないこと、出せないことを、「挫折」「無意味」だと思っていた栞子の意識が変わり始めたのは、部活動紹介に立つ歩夢ちゃんを通して、過程にあるものに価値を見出し始めたから。

 

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 それを気づかせるきっかけになった歩夢ちゃんも、梨子ちゃんの隣で夢を語った人だった。

 

 

いつも、私たちを陰で支えてくれる人がいるんです。

その人は、とってもスクールアイドルが好きで、

スクールアイドルみんなを応援したいって、毎日頑張ってくれています。

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第12章『前しか見えない!』 5話『あなたの夢はなんですか?』

 

 上原歩夢ちゃん。キャラクターの軸として、ソロ曲にもあるように「あなたがいるから私も輝ける」を掲げる子。栞子が少しずつ、見えないものに意味を見出せるようになっていく脇で、彼女の在り方も少しずつ変化していった。

 

 応援してくれる人たちの想いを受け止めて、その人たちに喜んでもらうために舞台に立つようになってきて。

 

 

 そして、かつて桜内梨子高海千歌の輝きとして証明して見せたように、

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そんなあの子が、寝る間も惜しんで尽くしてる

スクールアイドルフェスティバルは、スクールアイドルを

愛するみんなが楽しめて、幸せになれるお祭りです

 

参加してくれたみんなを笑顔にしてくれる場所なんです

 

私、みんなと一緒にスクールアイドルフェスティバルに

出たいです。ニジガクのみんな、μ’sAqoursのみんな、

そして世界中のスクールアイドルが大好きなみんな

 

そんなスクールアイドル大好きなみんなが集まってやる

お祭りなんだから、絶対に楽しいに決まってます!

 

スクールアイドルフェスティバルは、私の夢なんです!

 

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 今度は、歩夢ちゃんが虹ヶ咲の道のりを証明して見せた。

 部長含めて他のメンバー全員が諦めていた中、1人諦めず再び勇気の炎を灯す。

 

そんな大逆転劇を打ったのは歩夢ちゃんと、それを支えた栞子。彼女の証明した奇跡から、その勇気が誰かに伝播して、そして大きな力になっていく。まさに、虹ヶ咲の『AYUMU WAVE』。

 

 ここで2人が成し遂げ、そしてその後三船栞子という10年目の仲間が加入することに、12章で描かれた桜内梨子の「輝きの証明」が何の影響も与えなかったとは思えない。

 

 確かに、これは虹ヶ咲の物語。仮にAqoursの物語を踏まえているにしても、作品として描くべき内容は基本的に虹ヶ咲のメンバーを中心に描かれるべき。

 オールスター展開をしていて、そして最高の適任者がいるからこそレジェンドに任されたとしても、きっともしも別の媒体でこの物語が描かれるなら、この「証明」はまた違う形で描かれるだろう。

 

 

 

 

 

 新たなスクールアイドルの輝きの物語のためにこうして1章使ってフィーチャーされるような、そんなある意味イレギュラーで特別な存在である桜内梨子

 

 そんな彼女の今年の新しいソロ曲『PURE PHRASE』。

 

こころが描いた
新しい世界ああどこだろう どこだろう

 

きっと夢は欠片
たくさんあつめた時に
やっと分かるの求めてた景色が


限界超えて飛ぼう
そんな願い持ってたと気づいたときが
始まりだから


挑んだ未来があるよね
教えてくれたのは
勇気と涙とみんなの笑顔


ねえ、出逢いって魔法 会えなかったら
今の私じゃない私それは寂しい

これからのこと歌で伝えたい
でもねもうちょっと

秘密胸に産まれたばかり


PURE PHRASE!
PURE PHRASE!夢の欠片
PURE PHRASE!歌に変わるの
PURE PHRASE!夢の欠片
PURE PHRASE!歌になってくよ

 

 ひたすらに好きだ…。

 

 梨子ちゃんって、唯一無二の繊細な感覚で生きてるから。アーティスト側の人で、たぶんあの子物事を考えるとき言葉を使って考えていないと思う。

 なんとなく言葉にはできないけれど、感覚では分かってるみたいな。

 

 1曲目のソロ曲なんて、「ピアノなら伝えられる」なんて言ってるし、たぶんあの時点ではまだなんとなく感じてはいても言語化まではできていなかったのだろう。

 

 でも、あの時から劇場版を経て、フェス、スクスタを経て。

 

 これまで高海千歌がそうした梨子の想いを汲んで歌詞を書いていたのだけど、今回の『PURE PHRASE』、やっと梨子ちゃんがそうして感じていたものを言葉にできたような、そんな印象を受けた。

 

 これで、やっと梨子ちゃんの物語の証明が完全に終わったような。

 自分の選んだ道は、そこで出逢った勇気と涙と笑顔は、ちゃんと夢を形作るパーツになっていて、そしてそれが今の梨子ちゃんを形作っているという事。

 

 そして、そうした想いを聴き手に語り掛けるように。

 

 前作と同じくモノローグのようにも聞こえるけれど、それでも聴き手の勇気が夢の欠片になっていく事を願うような、そんな風にも聞こえる。

 

 

 

 

 

 

 きっと、彼女はこうしてずっと、誰かの出逢いや勇気や軌跡の意味を運命として結び付け証明することで、その人生を輝かせていくのでしょう。

 

 そんな桜内梨子さんの生き様、魅力、そしてその想いがもっともっといろんな人に伝われることを願って。

 

 彼女の言葉、彼女の歌で勇気づけられた人が、彼女がAqoursからそれを貰ったように、誰かの生き方を輝かせることができるような、そんな人になれますように。