前夜祭生放送を見ていた。
中心で話す大西亜玖璃さんが、一皮剥けたようなそんな印象を受けた。
頼りない印象のあった彼女が、先代の新田恵海さんや伊波杏樹さんのように、中心に立つ存在として一気に完成されたような、そんな気がした。
今回は、私はあの会場にはいない。虹ヶ咲学園の音楽科には短期留学が課せられていて、2か月日本を離れアローラ地方へ旅立った(なんとガラルにドンカラスは出禁!)私は、次の歩夢ちゃんのライブは、近くにいてあげることすらできない。
しかも、今回はなにやらコロナとかいう新ポケモンが暴れていて、なにやらいろいろ大変なことに。私もせめてお花ぐらいは贈ろうと思ったけど、スタッフさんや現場の負担を考えてそれは断念。
こっちもこっちで大変なんだ。せっかくアローラまできたのに、スクールはZOOM授業。慣れない生活の中、急に海外に放り出された私は大変で大変で。ここの人たちはみんな優しいからなんとかやっていけてるけど、それでも、やっぱり、1人は心細いんだ。
でもね、来る前に約束したんだよね。
だから、どんなに辛くても私は逃げない。今まで、ステージの上の歩夢ちゃんやみんなに夢を託してきたけど、今はみんなに甘えられないから。
この足で踏みださなくちゃいけないんだ。あの日みんなに受け入れてもらって、最後は歩夢ちゃんに助けてもらって。
こんな頼りない私じゃ、みんなと一緒に笑い合えないから。
あの日の約束で、今、私は私を生きている。
久しぶりに会う君は、どんな顔をしているかな。君からは私のことは見えないんだけどね。
スクールアイドルを始めて、歩夢ちゃんは素敵だなって、何度も何度も実感させられた。歩夢ちゃんはそんなことないって否定してたけど、でも最近はちょっとずつそういう誉め言葉を素直に受け取ってくれるようになってきたね。
最近は、歩夢ちゃんのことを凛々しいって思うようになってきた。少しずつだけど、自信をもって、みんなの前に出るようになって。
自分の魅力に気づき始めたあなたは、どんどん素敵な人になっていって。
みんながあなたの輝きに照らされて、笑顔になって、勇気をもらって。
久しぶりに会うあなたは、きっともっともっと素敵なスクールアイドルになっていると思う。
ライブの形は変わっても、直接会えなくても、それでもみんなを笑顔にできるような、そんな素敵なスクールアイドルに。
私は、次あなたに会うときに胸を張って「ただいま」を言えるように、もっともっと頑張ります。頑張っています。
だから、私にも見せてください。
歩夢ちゃんの、スクールアイドルの、勇者の奇跡ってやつを!
アローラより愛を込めて。