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戦×恋トークイベントレポート

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 11月13日、新宿で行われたイベントに参加してきました。

 

  イベントでされた話の中での注目ポイントと、出演者の方それぞれのチャームポイントについて纏めておく。

 

 拓真役の広瀬裕也さんを中心に、彼のトークに三沙役の清水彩香さんと四乃役の逢田梨香子さんがレスポンスしていき、そこにED曲『UP-DATE × PLEASE!!!』の作詞、作曲、編曲に携わるTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDのフジムラトオルさんが、クリエイター視点からの解説を適宜入れていく流れでイベントは進んでいった。

 

 やっぱり逢田さんのナチュラルな反応と、それに対する広瀬さんのツッコミが面白かった。

 広瀬さんがイベントを重ねる度に九姉妹からの扱いが雑になっていくと話していたが、まさにその通り。逢田さんに話しかけたのに、当の逢田さんは話を聞いておらず、「はい?」とか聞き返していたのは開始5分も経たない頃の出来事である。

 広瀬さんがコロコロ推し変するのを弄られていたのも面白かった。副音声で話す度に推しが変わる事を清水さんと逢田さんから指摘され、しかもそれを相手に合わせて言っているならまだしも、「私の時は四乃ちゃんって言ってくれると思ったら六海ちゃんっていうガチな答えが返ってきた」なんて言われていた。それに対して、「いや、それでも僕には1人心に決めた女性がいるんですよ」って言い訳する広瀬さん。それをまるでゴミを見るような目で見る女性声優2人。腹が捩れる程笑ったのを覚えている。

 正直あの会場、戦×恋のアニメを見ていない人もそこそこいたと思う。私自身も副音声までは聴いていないし、原作も5巻までしか読めてはいなかった。それでも、最初のこうした流れで完全に全員の心を掴めていたと思う。

 

 トークは逢田さんのシングル『for…』に移る。やっぱり、ジャケットは七樹を意識して作られたそうで。闘う女性としての強さを表現するのに苦労したと話されていた。

 フォトブックを開いた広瀬さんの反応が完全にオタクのそれで面白かった。本人も、「今自分は半分役者で半分観客のようだ」と口にしていたが、ページを開いて、うっとか言いながらフリーズしているその姿。隣の女性声優2人が軽く引いていた。「とてもセクシーで」という感想に対して、「えっ……はい」って返す逢田さん。「今完全に拒絶してる反応だったよね!?」とツッコミを入れる広瀬さん。隣で軽く引いてる清水さんも合わせて、完璧すぎた。

 イベントの最後の方に告知された、『戦×恋 みんなでイチャイチャ大忘年会~』の追加キャスト発表の時も、「僕このイベントめっっっっちゃ楽しみにしてたんですよ!!!」「いやだって他に誰とイチャイチャするんですか?男は僕1人ですよ!?」って。特に、「逢田さん、発表したからにはキャンセルできませんからね!?」って逢田さんに迫った時、清水さんから、「今顔めっちゃ怖かったんだけど!!!」反対側で見えない角度だったのが残念だ。

 

 

 イベントの後半からはスペシャルゲストとしてフジムラさんが登場。『UP-DATE × PLEASE!!!』の制作について色々お話を聞くことができた。

 まず、「上から3バージョン作れと言われた」からどのように作り始めたかについて。とりあえず基本を作ろうと決めて、基準として作られたのが、中心メンバーである七樹含むver 1.7.8だそうだ。そして、ver 3.4.5はそれとの対比を意識したという。アコースティックギターを使ったりして、明確に1.7.8と対称になるようにしたそうで。対称である事を語る時、五夜をキーマンとして挙げていたが、三沙と四乃を演じる2人の前でそれを話すという事は、アニメで描かれるかどうかは別として、彼女たちが七樹と何らかの対比構造を持つ重要なキャラクターである事への暗示だと思う。

 そして、完全にキャラクターソングとしての面を押し出したver 2.6.9。アイドル六海を中心に可愛さを強調して、前者2つとは全く違う作風に仕上げたという。

 その後、予約特典のver 10である拓真版に話は進む。アフレコで撮られた音源を、「素材」と称して保存し、没の物も別の所で使ったりしているらしい。ver 10でもいくつか使われた箇所があるらしく、フルを楽しみにしておいて欲しいとのこと。

 また、曲を作る時、TECHNOBOYSではメンバーの松井洋平氏がキャラの演技をしながら歌ってみるのだそうで、それがとても上手いのだとか。広瀬さんも、「自分より上手く演じられているんじゃないか」と焦ったというほどの腕だという。

 

 

 そこから、逢田さんが四乃を演じる上でどんな事を考えているかにも話が進む。その時の逢田さんは、慎重に言葉を選んでいたようにも見えた。あの人は原作の最新話まで読んでおり、楽屋でもキャスト達で9巻の話で盛り上がっていたと話していたように、四乃の作中での立ち位置については熟知している。だが、アニメではそれはまだ描かれていない範囲だ。

 だから、「神からの啓示を与えるように淡々と話す」とのアドバイスを受け、ミステリアスさを表現するようにしていたと言う。

 「最終話のアフレコの時、四乃ちゃんのセリフで一箇所語尾が上がっちゃったところがあって。『四乃はそんな安い女じゃない』って言われましたね」とはいうものの、彼女自身、四乃のおっちょこちょいな一面についても軽くではあるが言及はしていた。

 

 その流れのまま、イベントは終盤を迎える。四乃さんの出番は原作コミックで後の方である事、そこでの活躍をみんなにも見て欲しい。そんな事を清水さんも語っていた。「敢えて1期という言い方をしますけど」って言い回しが凄く印象に残っている。

 「ここにいる選ばれた60人、Blu-ray1人100巻買って!!!」と広瀬さんが叫んでいた。イベント全体を通して、本当に話が上手い人だなと思いながら聞いていた。

 

 そして、イベントが終わり、出演者たちは去っていく。フジムラさんが去り、逢田さんが去り、清水さんが去り……広瀬さんがドアにぶつかってドン!って大きな音を立てる。本当に、最後まで面白い人だった。

 

 私は逢田梨香子さんのファンで、正直あの人のためにイベントに参加したわけだが、それでも広瀬さんの印象はとても強烈だった。あの人を中心としたトークは何度も何度も笑いを巻き起こし、他の出演者の色んな表情を引っ張り出していた。逢田さんとの掛け合いも面白かったし、戦×恋の他のイベントも行きたくなったし、別の場所でもタッグを組んで欲しいなあと思ったりした。

 

 そして、逢田さんはちっちゃくて可愛くて尊かった。マイクを持って上唇をちょっと出して話を聞いている表情とか、思い出すだけで今でも悶えそうだ。はぁ……好き……。

 

 戦×恋と逢田梨香子さんをもっと好きになれたし、広瀬裕也さんという面白い人を知ることもできた、とても楽しいイベントでした。

 

 

 

TVアニメ「戦×恋(ヴァルラヴ)」公式サイト