#てつがくのドンカラス

それでは皆さん元気よく!不意打ち追い討ち?桜内!得意な技は?タイプ不一致!

イマを重ね、そしてミライへ向かおう。

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真の青への再訪|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

 

  人は迷いながら生きている。目の前に見える景色に振り回され、目の前に理想がない事に嘆く。でも、見えない力はあるから。いや、見えないからこそ、その力は簡単に我が物とする事ができるのだ。

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幻惑と翻弄、それこそがシノビの真骨頂。
陰謀と策略、それがシノビの生きる道。

(斬隠蒼頭龍バイケン)

 別に、目に見えているからと言ってそこに存在するわけではないし、見えていないからと言って存在しないわけでもない。だから青は存在はするが見えていないもの、見えているが存在しないものを利用する。

 たとえば、言葉。言葉なんてのは意思を伝達する手段であって、言葉はそれそのものではない。川は何を境に海になる?大きいと小さいはどこで分かれる?元からそんなものはないのだ。青が理解しているのは、そうした言葉はそこに現れているそのものではないということ。それを話し手が受け取り、そして表現した結果現れたということだ。

 何かの背景なんてものは、目の前にいる者には見えやしない。でもそれを感じ取り、読み取り、そして理解する。そうして受け取ったものを力に変える事ができるのは、青の得意とする所だ。

 単位の基準なんて、それ自体は何かを可視化するためのツールでしかない。例えば、時間なんて、単位がないと分からないはずだ。でも、例え目に見えなくたって、青は時間が流れている事を知っている。目の前にはないものがあるって知っている。5色の中で、青だけが時間を操作する力を持っている。それは見えないけれど時間というものが流れているという事を理解しているから。だから、そんな事知らなくても、自分自身が加速して時間すら置いてけぼりにする赤に少し嫉妬したりするのかな。

 

 嫉妬するとか書いたけれど、青って悪く言えば脇役だ。いつも赤や黒や白の横にいて、彼らのサポートをしている。主人公になってる事はほとんどない。

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 赤黒のバサラに惚れ込み、彼をNo.1にすると誓った彼の名はNo.2。彼は決して主人公にはなれないけれど、でも、No.1を語るにおいて彼を欠くことはできない。

 青の人と緑の人って、敵対色だから仲が悪いように見えるけど、そこに第三者が入ってくると話は変わってくる。緑も青も、No.2やNo.3になれる色だから。リーダーに惚れ込んでいれば、彼らは途端に最高のパートナーになる。俺が手札を増やすから、お前はマナを増やせ。時間は稼ぐから、お前はリーダーを支えてやれよって。

 赤緑の主人公高海千歌にとって、渡辺曜はその本質はどうあれ、緑に感じらているのだろう。いつだって当たり前のように隣にいて、自分の事を1番分かってくれてる。そんな人。

 では、高海千歌にとってのNo.2って誰だろう?

……そんなの、言うまでもない。

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私が可能性を見つけるから

じゃあ私は千歌ちゃんにバフをかけるよ

 (そんなセリフはない。)白緑の仮面を被った黒である渡辺曜と、青単桜内梨子。赤緑の千歌と合わせてなぜか5色揃うのがよくできている。

焦らないで。力を抜いて、練習通りに

 梨子ちゃん

できるよ、絶対できる

  無条件で相手を肯定する緑に対して、青は論理を以て相手を肯定する。練習通りにやればいつだってあの大技は決められる。ただできると叫ぶのは誰にだってできる。でもまあ叫び方は赤や緑が一番上手なんだけれど。でも、まだ来ていないできる未来を証明できるのは、現実も理想も、見えるものも見えないものも全てその手の中に収める青だけだ。目には見えない力、例えば、運動なんてものは見えやしない。見えているのは、運動の結果起きている現象だけ。でも、そこには目には見えないけれど力は働いている。新しいAqoursのwave。目に映るのは、遠くへ遠くへ広がっていく大波。青は証明する。そこには波動という力があるし、その発信源は覇道を歩む普通怪獣の咆哮だということを。

 

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 MIRAIだって……

 

 

 

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 ひっくり返したれやぁ!!!

 

 

 

 

 

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 これが俺たちのMIRAIだ!行け!モルトNEXT!ダイレクトアタック!!!

 

 

 ……そんなセリフはラブライブ!サンシャイン!!にはない。ただ、こうやって赤の主人公に未来を変えられた人間が、やがて見えない力を証明できる色を扱うようになるのはある意味必然の結果なのかもしれない。

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 他の革命軍のレジェンドカードは、今自分と相手が持っているものや今目の前にあるものにしか干渉できないのに対して、このミラダンテⅫは、まだ見えない未来に起こることに対して干渉できるのが特徴だ。奇しくも赤の敵対色である二色の組み合わせではあるが、赤がやっていたことをできるようにするのが青の役割だ。相手の行動の制限なんていう白の能力を、未来へ向けて放つことができるのは、それは青の持つ見えない力の成せる技だろう。それは赤のように、とにかく未来をこじ開け、可能性を生み出すという面では劣るかもしれない。でも、青は赤と違って証明できる。自分たちの進む未来は、絶対に勝者の道であると宣言できる。このミラダンテも、決して不利な状況をこじ開けるためのカードではない。でも、このカードがあれば、勝てるかどうかわからないけどワンチャン作った勝ち筋が、覆されることなき確固たる方程式として証明される。

 

 MTGのカードプールには疎いので割愛するが、先ほどから証明証明と連呼しているように、デュエルマスターズの青の大型には、「証明」「Q.E.D.」「結論」といった単語と関係の深いものが多い。なんで証明するかって、間違いがないことを明らかにするためであるが、間違いがないかあるかなんて目の前を見れば分かることである。だから、目の前を見ても分からないこと、つまりは未来だとか、目に見えないものだとか、そういうものを扱うために、青は証明するのだ。

 

 証明する。自分の選択を。僕らの歩んできた道を。

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私、自分が選んだ道が間違ってなかったって心の底から思えた。

辛くてピアノから逃げた私を救ってくれた千歌ちゃんたちとの出逢いこそが奇跡だったんだって。

だから、勝ちたい。ラブライブで勝ちたい。

この道でよかったんだって証明したい。

今を精一杯全力で、心から、スクールアイドルをやりたい!

 

証明する。僕らの持つ力を。未来への可能性を。

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 いい曲つけてよ?

もちろん。一応これでも、毎日音楽の勉強してたのよ?

向こうでも時間のある時、曲を聴きに行ったりして。

そうだったんだ。

私たちだけじゃないよ。

ルビィちゃんと花丸ちゃんは、衣装の参考に生地屋さん覗いてたし。

曜ちゃんと善子ちゃんは、新しいステップ作ろうって頑張ってたし。

そっか。すごいな、Aqours

いいなぁ、そんなグループのリーダーで。

いいでしょ

  現象は目の前にあるだけ。認知できるのは、視界に入ったものだけ。でも、「桜内梨子高海千歌と知り合った」という単なる事実は、青の言葉により奇跡として証明される。そしてそれは証明されることによって、今彼女が立っている場所と繋がりが産まれる。そしてそれは、ラブライブという大舞台で勝利するための止まることなき潮流としてうねりを上げるのだ。

 たまに青は奇跡を嫌うと誤解される。だが、そう考えるのは、そうしたことを言う人間が青のことを分かっていないか、それとも青として未熟だからである。青を侮ってはならない。奇跡も運命もそして偶然でさえも、真の青は全て計算しその手で証明してみせるのだ。

 

 視界に入らないもの。千歌は知らなかったことが、梨子の口から語られることで、視界の外にあったものが、自分が見聞きしたかのように流れ込んでくる。情報とは、現象の証明だ。二人の出逢いだって、「千歌と梨子の出逢い」という言葉にしなければ、それはただタンパク質の塊が移動しただけだ。でも、それは言葉にすることで認識できるし、その場にいない者たちにも伝わる。だが、情報の扱いに長ける青にとって、それらはただ伝えるだけのツールではない。彼女はまた証明する。それは「いい曲」になる要因であるという修飾語句をつけることによって。そして、そんなメンバーと一緒にいる自分たちがすごいんだって事を。

 他のメンバーがやってきたことを千歌が知る手段は、別にわざわざ梨子から聞かなければいけない理由なんてない。頑張っているメンバーを偶然千歌が発見したっていいし、別のメンバーから聞いたっていい。でも、それを伝える役割が彼女に充てられているのは、今まで運命や奇跡を証明してきた誰よりも青い存在だからだろう。

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私の保証は間違いないわよ

 

 

 

 目に見えない力を手中に収めること。それが青の真骨頂。その最強の青たる桜内梨子は、目に見えない力を証明することで覇者を勝利へと導き、そして自らもその力で突き進んでいく。青は証明し、正解し続ける。間違えることすらも、次の正解へのステップだ。青の戦い方は、一人で敵と向かいあうのではない。たとえ一人でも、本当はいろんなものと繋がっているのだ。ゲームのなかで複数枚のカードによるコンボを得意とする色はどの色だった?未来さえも予測し、来るべきその時までずっと手札に抱えていた打消し呪文は何色だった?広く行き渡る海のように、何者にも止められないうねりを上げ、渦を巻き、そうして集まった潮流は大波のように何度も何度も襲い掛かる。誰もそれに敵いはしない。青は空と海の色。果てなき夢を見て、止まらない流れを纏う。見えなくても手中に収められる青に限界なんてない。敵の100%に対して、こちらの無限に広がり続ける力を押し付けるだけ。これが青だ。これが最強の青単、桜内梨子の生きざまだ。

 

 心に刻め、この瞬間のことを、僕らのことを。