虹ヶ咲のライブに参加していたため、火曜日に見てからブログRTAです。
と思ったら、体調を崩してしまったので今回は短めに。
日付をズラせばよかったのでは(名推理)
今回のテーマ、すごく自分が好きなテーマを取り上げてたなって思います。
今までの自分が「自分をしっかり持って!」みたいな感じより、「人って周りに影響を反映するものだよね」って感じのキャラのことを好きになりがちだったんですけど、このふたつって結構作中だと対置されがちなんですよね。
分かりやすいところで言うと、前者が「流されたくないよ」の『茜心』、後者が「人波乗って行こうよ」の『ビギナーズRock!! 』ですね。
他者からの干渉によって戻れなくなっている『ガラスボールリジェクション』、関りを積極的に求めている『Eyeをちょうだい』も含めると、2期生が他者との関わり方において全く違う立場にいることが分かりますが、こうした複数の立場を包括するような道を選んでいたのが印象的でした。
今回のエピソードを通して、誰かが何かを得たとかそういうことよりも、2期生がそのままの形で上手く四季をセンターとしてキャスティングできたことが大事なんじゃないかなって思ってます。
透明だと色づけるらしい
それ描くんだーっていうのがいちばん大きかったですね。
四季が言ってた、
センターになる人には、人を惹きつける力がある
っていうのが、かのんを見てのコメントとして出てくるんですけど、これめっちゃ既視感あるんですよね。
2期生が加入して最初の生放送で、きな子役の鈴原希実さんが、
通り過ぎたときにひとりだけめちゃめちゃキラキラした笑顔
あの子が絶対受かるんだと思った
とかのん役の伊達さゆりさんとすれ違った時に受けた印象を話していたんですけど、それを思い出してうわぁ……エグ……ってなりました。
とはいえ、同時にそういう人って、結構色をその人色に染めてしまうという特徴もあります。
前半の方で、トマカノーテの評判の中にLiella!からの移籍者がいることを評価されているものがあったり、そもそも『Bubble Rise』がかのんの思想を反映していたりと、マルガレーテが強烈な色を持っているキャラクターでなかったなら、完全にチームかのんになっていた未来もあった可能性もあります。
そういう意味では、強烈な色を持つスーパースターが引っ張る形ではなく、周りの色を反射して結果として独自の色を放つキャラクターが新しいLiella!の形として選ばれるのも、すごく面白い試みだと思います。
3期が始まるまでは、スーパースター!!は全員が恒星になるようなところを目標としているんだと思っていたんですけど、こういう星の形もあっていいんだなって思いました。
俺の推し、たぶん最強キャラとして描かれてる。
千砂都が話し終わる前にふんふんしてる頷いてるきな子。
「白」って聞いた時点で、単体だと目立たないけど、周りの綺麗な色の中でいちばん輝いて見える色だって理解してるの、最強キャラ過ぎて笑ってました。
描かれ方がルビィとかと近いんですよね。伸びしろの多い成長枠みたいな顔してて、実際はチャンスに動かす大駒みたいなキャラクターです。実は加入時点でだいぶ必要なものが揃ってて、中心に置くと話を1人で進めてしまうから臆病属性や後輩属性を付けて動きを抑えている感じの。
きな子自身が、憧れとか責任が行動原理だったりするように、すごく周りに影響されやすいキャラクターです。
2期での加入には、当時のレギュラーメンバー全員から、物理的なものも含めて様々な形で導かれていたように、他者の存在を抜きに彼女らしさを語ることが難しいキャラクターでもあります。
いろんな人たちとの出会いによって今のきな子は形作られていて、それをソロ曲や作中でもかなり積極的に受け入れているように、どちらかというと「自分がどう見えるか」よりも「どんな人が周りにいるのか」でその魅力が形作られている、そういうキャラクターなんですよね。
だから、今回のエピソードでいちばん最初にテーマを理解していたの、すごくいいなって思います。
スポットライトが当たったのが、同じく「介在してくる他者」に焦点を当てている四季だっただけで、テーマ自体はきな子で描かれていてもおかしくない内容です。
でも、敢えてスポットライトを当てなくてもいいのがきな子の強いところだなとも思います。四季でこのテーマを描くには1エピソード分の時間が必要ですが、きな子だったらただ頷いているワンカットを入れるだけでそれができてしまうんですよね。
恋とかもそうなんですけど、スポットライトが当てられていなくても、そこにいるだけで濃い情報量のシーンを作れるキャラクターがすごく好きなんですよ。
今回きな子は作詞をメイに譲ったことで、衣装担当の夏美と比較してエピソードにおける介在の度合いが2期生の中だと低めに設定されていたと思います。ですが、この高すぎなさがちょうどいいんですよね。
実際のストーリーに即した話をすると、きな子は「楽しい」「嬉しい」をテーマに作詞をするときに、「楽しい」「嬉しい」という言葉を一切使わない『FANTASTiC』を書いてくるようなキャラなので、2期生のレベル上げみたいな場面ではそもそも曲の抽象度のレベルが高すぎるのではないか、ということも考えられます。
逆に、メイが意外と「言葉ではっきりと伝える」系なんですよね。
あとは単純に、四季がセンターならメイが作った曲と歌詞の色に染まった方がいいよねっていうのもあるのでしょうか。というか、そっちが本命かな。
いずれにせよ、明確にきな子を他のキャラと差別化して描いている描写があり、しかもそれが本筋のテーマと密接に絡んだものだと考えられる上で、それが最小限のものに留められているということから、作り手がきな子をハイコンテクストで最強キャラクターとして扱っていることが見てとれます。
体調がマジで終わってるので今回はこの辺で。