#てつがくのドンカラス

それでは皆さん元気よく!不意打ち追い討ち?桜内!得意な技は?タイプ不一致!

黒澤ルビィちゃんが1位になって欲しい

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先日shadowverseとのコラボが発表されました。投票で一位の子には、コラボ楽曲のセンターが用意されるそうです。

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 まあ、流石にshadowとか言うだけあってギルキス強いですよね。普通に考えて善子が一位になるんだなって気はします。でもここで敢えて私は黒澤ルビィを応援したい。shadowverseコラボを担当するのはルビィであるべきだと思う。

 何故か。確かに、shadowverseの世界観と1番マッチしてるのは善子、およびギルキスだろう。だが、少し考えて欲しい。エロメンコだの萌え萌え七並べだの散々な蔑称はあれど、このゲームはVTCGだ。そっちにも目をつけて欲しい。さて、問おう。Aqoursで1番カードゲームが上手いのは誰?

 

 私はそれが黒澤ルビィだと思う。では、他のメンバーと比較して彼女がカードゲーマーとして優れている点、彼女にしかできない事を見ていこう。

 

 まず、カードそのものへの理解。対象を感じ取る力、本質を見極める力は主に梨子の特徴であり役割ではあるが、黒澤ルビィにもその力は見られる。梨子が善子と曜の理解者であるように、ルビィは花丸、善子、ダイヤ、理亞の理解者だ。

 そして、理解した物をそれを自分の中で消化する事でも、彼女は優れている。この能力に秀でているのは、まず善子、次に千歌だろう。梨子と対になるこの2人は、理解してから飲み込むのは早いが、理解自体は苦手だ。迷って間違えて生きていく人たちだから、ちゃんと理解できる梨子が来て初めて物語が幕を開けるのだ。同じように、ルビィも消化が得意だ。かつて自分に向けられた言葉を自分の言葉として投げ返すぐらいに。

 この能力はカードゲーマーとしてとても大事な力だ。カードで何ができるか、どんな力があるのか、その本質を見抜き、そして戦略に組み込む力。理解する力と吸収する力を両立した彼女がこの分野では1番秀でているだろう。

 

 さて、戦略という言葉が出てきたが、彼女はAqours唯一の策士でもある。闇雲に前に進むだけでは本当にその道が正しいのか分からない。例えばμ'sの絢瀬絵里。μ'sの成功は彼女の存在無しには語れない。高坂穂乃果がチームを引っ張るカリスマの役なら、A-RISEがその方向を示し、そして綾瀬絵里はその走り方を正しいフォームに整える役割だろう。

 さて、サンシャイン!!のアニメを振り返ってみよう。μ'sと比べてAqoursは敗北や失敗をたくさん経験しているのはお分かりだろうか。初代Aqoursは失敗、東京では悔しい思いをし、予選で敗退。学校は廃校になり、そして3年生が抜けた途端また失敗。

 μ'sは中心に絢瀬絵里がいたから、失敗しない道、結果に繋がる方法を選び続ける事が出来た。彼女は結果に繋がる練習の仕方を知っている。現実を見て戦略を立てられる人間だ。

 Aqoursはどうだろうか?そう、基本無策なのだ。絢瀬絵里と立ち位置が被る黒澤ダイヤ。しっかりしている真面目な生徒会長……ではない。彼女の本性はダイヤちゃんだ。戦略を立てる素質はあるが、それでも私情や感情を優先してしまう。梨子や曜は絵里と同じく練習ができる人間だが、勝ちに繋がる策を立てられるタイプではない。そもそも、カリスマである高海千歌のカリスマである所以が、一見無茶に見える事でもでもやらないとダメだよねって割り切って挑戦出来る所にあるので、中心メンバーは千歌を信じて制止することはない。

 だから失敗するとは言わないし、実際Aqours WAVEなんてその無謀さが勝ち筋となっていて、それが彼女たちの歩みである事には間違いはない。だが、本編に描写はないが、この歩み方は追わなくてもいいリスクまで背負うやり方でもある。絢瀬絵里のような策士がいないため、リスクマネージメントができない。

 じゃあ、Aqoursに策士はいないのか?いや、中心メンバーにいないというだけだ。思い出して見てほしい。黒澤ルビィ及び一年生を中心として行った事はどんな結果だったか。そう、策士黒澤ルビィを中心として行った活動は失敗しないのである。可能な限りリスクを回避し、なおかつ勝負すべきところはきちんと勝負する。勝利を見据えてそこに向かうための正しい選択が出来る。この能力はAqoursで唯一彼女だけが持つ力で、そしてカードゲーマーとしてとても大事な力だ。黒澤ルビィはプレイングがめちゃくちゃ強いのである。

 

 この時点で、カードを理解し、そしてそれを取り込みつつ正しい戦略に基づいたプレイングができる黒澤ルビィカードゲーマーとしてAqoursで最強である事がお分かりいただけるだろう。だが、彼女の強さはこれだけではない。

 

 「時を巻き戻して見るかい?NO NO NO今が最高!」

 かつてμ'sが叫んだ答え。時間は止められず過ぎ去っていくから、その一瞬一瞬を大事にしよう。今日が終わったらまた次の今日を全力で生きよう。プロジェクトラブライブ!において、時間は止められないものとして定義され、描かれる。あの高坂穂乃果ですら終わりには抗えなかった。誰も、やって来る終わりをただ受け入れることしかできないのである。……黒澤ルビィを除いて。

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終わりにしなければいいんじゃないかな?

 確かに終わりは必ずやって来る。だがどのタイミングが終わりであると定義するのはお前じゃねえ、私だ。彼女だけが気づいたのである。時間は止められない事と、終わりを受け入れなければならない事は同義ではない事に。どうして気づけたのか?それは彼女が物事の本質を理解できるだけの目を持っていて、そしてそれを客観的に見るための情報量(実際彼女はμ's、初代Aqours、現Aqoursをトータルすると作中で1番精通している。)を持っていたから、という話ではない。彼女は何にも縛られない自由な存在なのだ。

 ラブライブ!において圧倒的イレギュラーとして語られ、そして誰よりも自由であるキャラクターといえば桜内梨子を想像人が多いだろう。だが、彼女と黒澤ルビィは自由の方向性が違う。桜内梨子は、他のキャラに無いものをたくさん持っていたり、逆に他のキャラに共通する要素が彼女にはなかったりする。特に高海千歌と対となる点において顕著だろう。それに対して、黒澤ルビィはルールを破壊する。ルールを破壊すると言っても、不正を行うわけではない。それまでの常識や通念をバッサリと断ち切る事。それは黒澤ルビィの役割として描かれる。

 まず、先程も述べたように、彼女は終わりの定義を自ら定める事により時間の制限を断ち切る。そして、彼女は空間にも制限されない。結局秋葉原だった無印に対し、彼女は内浦及びその活動範囲に留まらない。東京は勿論、函館までもを自らの行動領域に変える。別に地元が好きだからと言って地元に執着する理由はないのである。そして、これは桜内梨子にも共通するが、彼女は人数にも干渉する。梨子は自らが離脱する事で8人のAqoursを実現したが、ルビィはAqoursSaint Snowを足すというとんでもないことをやっているのである。ラブライブ!は9人であるが、9人じゃなくたっていい(→10人目は君)という事は、彼女を語ること無しに語る事はできないだろう。

 これは、カードゲーマーの中でも持つものの少ない才能だ。彼女はデッキが組めるのである。固定観念に囚われず、誰も持っていない視点を持っている事。全く新しく、そして価値のあるデッキを作り上げるのに、この事は欠かせない。環境に唐突に現れ、そして想定外の力で勝利を掻っ攫っていく。そして、それを真似する者が続出し、環境において一定のシェアを占めるようになる。ジョバンニスコールや冥府エルフを思い出して欲しい。ああいったデッキを最初に生み出せる力。それを彼女は持っている。

 

 

 以上が、私が黒澤ルビィカードゲーマーとしてAqours最強であると主張する所以である。ここで筆を置いてもいいが、もう少し続けてみよう。以下、具体的シーンを挙げて解説していこう。なお、私はこじつけが嫌いなので、明らかに黒澤ルビィ黒澤ルビィの役割として機能しているシーンのみ選んだ。

 

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今は言わないで……!

 私が彼女に魅きつけられるきっかけとなったシーン。今は、って所に震えた。この時から、彼女は黒澤ダイヤがもう一度踊る未来を見ている。でも、今はその時ではない。彼女は分かっているのだ。黒澤ダイヤを仲間に加えるべきタイミングとその条件を。結局ダイヤを仲間に加える事には変わりないからと言って、千歌のように闇雲に進むのではなく、やる事をやるべきタイミングを理解し、その時を待つ。それができる彼女が好きになったし、彼女のそうした強さを垣間見た大好きなシーン。このシーンが無かったらこんな文章は書いていないまである。

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親愛なるお姉ちゃんへ。

ようこそ、Aqoursへ。

 時は来た今がその時だ。我慢して1ターン待って適切なタイミングで切り札を投げつけるカードゲーマー

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終わらせなければいいんじゃないかな?

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 黒澤ルビィがフル回転してるシーン。策士が8話予告でついに動き出した時、ついに奴が来たと身構えた人も多いのではないだろうか?それまでずっと手札にあって伏せられて来たカードが姿を見せるように。ずっとその時を待ってた最強の策士が今、戦場に降りた。いきなりルールを破壊してみせた彼女は、早速作戦を立てる。千歌や鞠莉のように無駄なリスクは負わないが、勝負すべき所は勝負する。勝負どころで勇気を見せ乗り切った彼女の計画に狂いはない。鹿角理亞、国木田花丸津島善子と言った優秀な手札を120%使いこなし、何の問題もなく優勢のままゲームは進む。迎えるクライマックス。共に立つ事などあり得なかった存在と共に立つ黒澤ルビィ。そして、9人という常識が崩壊する。時間、空間、人数という3つの想定外の攻撃を絡めた彼女のゲームメイクは完璧で、疑うことのない勝利を導く事になる。黒澤ルビィカードゲーマーとしての素質がフルで活きたエピソード。

 

劇場版、画像がないので説明が雑になるが、全体的に黒澤ルビィの物事の本質を見抜く力がかなり色濃く描写されていた。また、黒澤ルビィら一年を中心に企画されたイタリアでのゲリラライブは成功している。今は上映が少ないが、見る機会があればちょっと意識してみると面白いかもしれない。

 

 長々と書いたが、繰り返すが私は黒澤ルビィちゃんがカードゲーマーとしてAqoursで1番強いと思う。だから、彼女にshadow verseとのコラボの中心を担ってほしいなと願っている。