チンパンジー以外は読めない文章

文章とは儚く脆いもの。だがその積み重ねが人生となる。

頭の悪い文章と天才的な文章両方書けます。

 

でゅえるますたーずしてる人も、ポケモントレーナーも、ラヴライヴァーさんもみんなチンパンジーなので、記事を読む分には問題ないと思います。

 

考察記事は考察って書きますけど、単純に具体化と抽象化で遊んでるだけの話を考察って言われたらキレて辺り一面を焼け野原にするので、地図を書き換える覚悟をしてください。

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ボーマンダにSTART:DASH!!と名付けた話

 昨晩は駄文を失礼しました。読み返してスマホぶん投げましたね。はい。何書いてんだこいつって。

 

 下手に背伸びせずに、自由に書いてみようと思います。

 

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 かっこいいですよね。ボーマンダ

空を 飛ぶことを 願い続けた 結果 体の 細胞が 変化して 翼が 生えてきた。

DP、PT、BW、BW2

 大空を飛ぶ事を夢見続けたタツベイ。飛ぶ練習のため崖から飛び降りてる。諦めちゃだめなんだ。その日が絶対来るって言い聞かせて。そうして、進化して、ついに立派な翼を手に入れて。

 そして、眩しい光に照らされて……

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特性 スカイスキン

 トレーナーとの絆で起こすメガシンカで、“飛行タイプがついてるだけのドラゴン”から、“正真正銘の飛行ポケモン”になるの、胸が熱くなります。ORASメガボーマンダが発表されたときめっちゃ嬉しかったの、今でも覚えてます。

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カードの方で、ボーマンダは全部炎と水のエネルギーで動くポケモンとしてデザインされているんですけど、

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 海未と太陽と大きな強い翼なんですよね。ここらへんの話は、MTGやDMのカラーパイ齧ってる人が反応してくれると思います。

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 まあSTART:DASH!!はスマイルなんですけどね。そういえばこの曲、μ'sの曲にしては珍しく、未来志向の曲なんですよね。明日よ変われ!って。ちょっとAqoursっぽいですね。

 …ん?

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 あ。

 そう言う事なんですね。千歌ちゃんが憧れる訳です。ここからイマを重ねそしてミライへ向かう物語が始まるんですね。

 あ、そういえば、ポケットモンスターSpecialで、ルビーの頭にキズをつけたのもこいつでしたね。

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 話がμ'sから離れすぎたかな?

 ちなみに、このインターネットのどこかに、高1の黒鷺さんの黒歴史である真姫ちゃんとボーマンダのSSがあるとかないとか。

 わりと簡単に見つかりますよ???

 

それでは。

スクコレ雑談【アグロキチガイの構築論】

 濁る事無きアグロの極み。非情なまでに、熱く、合理的に、尚且つ絶対的にィ!!俺は最強!!!

 どうも、8弾とアクキーの梨子が強くて調子乗ってる黒鷺です。

 

今回は、最近強いなーと思ってるセットリストの組み合わせを、背景と絡めて紹介したいと思います。

 

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MIRAI TICKET

赤 3点

スマイル3 ピュア3 クール3

ライブ成功時、ライブ参加全員がAqoursなら、エクストラターン。

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未来の僕らは知ってるよ

黄 3点

スマイル3 ピュア3 クール2

ライブ成功時、2ドロー。この楽曲以前に自分がライブしていなければ追加1ドロー。

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Step! ZERO to ONE

青 2点

スマイル1 ピュア2 クール2

ライブ成功時、2ドロー

 

 この構成を、点数を取って「433222」とか言ったりします。

 この構築の核となるカードであるMIRAI TICKETと、MIRAI TICKETの周りを固める5枚、といった並びになります。

 コンセプトは至って単純。2点取った後、MIRAI TICKET+4点曲の合計9点でゲームに勝つ事です。

 

この構成の強さ

  •  ゲームプランの立てやすさ

 セットリストを捲った時点で、2点曲があれば、まず2点曲をLiveし、その後のMIRAI TICKET+4点曲を狙っていきます。2点曲が無く、未来の僕らは知ってるよが見えていれば、それをLiveして3ドローし、2点曲→4点曲と動きます。初手がMIRAI TICKET4点曲だった場合、4点曲→3点曲→2点曲と動く事になり、この場合非常に厳しい勝負になります。(とはいえ、デッキにセットリストを捲る事ができるカードを採用する事でこういう事は起こらなくなります。)

 さて、基本となる動きに、色付きの文字、つまりこの構成において使う事が確定しているカードが非常に多い事がお分かりでしょうか。スクコレはピースを早く揃えるゲームであるので、余計なピースを出す事はテンポロスとなり、かなり勝敗に影響します。勝つために必要な楽曲が確定している、つまり必要なピース、そのために必要なカードが早期に確定する事になります。

 勝つために必要なカードが分かっていればどうなると思いますか?間違えないプレイングではなく、積極的に勝ちに行くプレイングができます。

「相手が上振れていて、今の手札では勝つために必要なカードを揃えるのが間に合わない!」「相手があまり回ってないから、今の手札だけで戦っても追いつかれる事はないね!」

という事が早めに分かる事は、非常に大事です。スクコレはデッキトップという何が出るか分からない場所からカードを登場する事ができます。今の手札で勝てるなら、そんなリスキーな事しなくていいです。もし今の手札で勝てないなら…?

未来の事に臆病にならなくて、いいんだよ。

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 デッキトップから貴方の勝ち筋となるカードを捲って勝ちに行きましょう。リスクに怯える必要はありません。これはプレイングです。必要なカードが早期に確定していると、勝負すべきかの判断も早期からできるのです。

 

  • 強いカードを相手より多く使う事ができる

 スクコレは大抵7ターン前後で決着が着くので、2点曲をライブするまで2ターンと考えると、4〜5ターンぐらいかけて、MIRAI TICKET+4点曲分のピースを展開できます。通常なら、この4〜5ターンのうち2回はLiveを使う事にターンを使わなければなりませんが、この構成ではMIRAI TICKETのエクストラターンにそのまま4点曲をLiveする事ができるため、実質Liveに使うターンは1ターンのみとなります。

 通常の2→3→4と動くデッキは、3回Liveする必要があるため、展開に使う事ができるターンは、rush、Liveを考慮すると5〜6ターンとなります。それに対して、この構成は、rush、Liveを計算に入れなくても5〜6ターン展開できます。つまり、他のデッキがrush→Liveで2ピース展開しながらLiveしているターンに、このデッキはもっと強いHRを使う事ができます。

 極端な話、7ターンで上がる事を前提としても、rushLiveが無くても5ターンは展開にターンを使えるという事です。

 なぜこれを強みにできるかというと、この構成では、デッキを組む場合、MIRAI TICKETをLiveする事を前提としてカードを採用できるからです。(未来の僕らは知ってるよを採用してはいますが、2点曲や4点曲を増やすより3点曲を増やした方が意義があると判断し、そしてその3点曲はこのカード以外あり得ないと思います。)3回Liveする前提構成でありながら、実質2Live構成として使う事ができます。通常の3Live構成だと、3回Liveする事によるテンポロスをカバーするため、rushLiveをそれなりの枚数積む事になりますが、この構成だとその枠を減らして他のカードに充てる事ができます。rushLiveを減らしてHRを増やす事で、先程述べたトップから勝負して勝てる確率も高まりますね。

全てに意味がある。

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 こうして、デッキにしっかりと強いカードを増やす事により、ピンチをひっくり返す奇跡が起こる確率も上がります。だから、そもそもトップの強いデッキでトップ勝負に勝つ事は、偶然ではなく、必然であり、プレイングです。スクコレは頭脳の格闘技!覇ァ!

 

  • 拡張性が高い

 未来の僕らは知ってるよStep ZERO to ONEが必須であるかのように書いていますが、この構成のコンセプトは、“2点曲をLive→展開→MIRAI TICKET→4点曲で勝ち”、つまり、MIRAI TICKETをLiveする事前提で戦う事であり、この二枚はあくまでも周りを固めるカードでしかありません。仮にこの二枚も確定としても、4点曲1つと2点曲2つは使いたいカードに合わせて採用する事ができます。4点曲や2点曲には、学年、キャラ、ユニット…等様々なテーマと相性のいいカードが揃っています。MIRAI TICKETの条件と噛み合わないので、流石にμ'sユニットとかは厳しいですが、それでも相当なテーマと噛み合うでしょう。

みんなも一緒に輝こう!!!

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 アニメで、私たちの前に、私たちを晒け出したAqours。彼女たちの語る“みんな”はその場にいる人だけの話じゃない。例え彼女たちの事を知らなくても、彼女たちの敵として出会ったとしても、輝きたい!と願うだけで、MIRAIへと舵を切る資格があります。MIRAI TICKETは、目指すMIRAIへの最強の通過点。どんな歌から始まっても、どんな歌に辿り着くとしても、この1枚はそれらをしっかりと繋いでくれます。

 

 

 

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 このカードはただのカードじゃない。貴方自身がsunshine storyを刻むため、貴方の好きなメンバーを輝かせるためのTICKET。出た当初はそこまで強い印象はなく、3コスの選択肢程度だったこのカードは、Aqoursのカードプールが広くなり、そして専用サポートまで獲得した今、本当に強いカードになりました。

 化けたんじゃない。この曲をLiveする人が強くなったんです。この曲を歌っている人が高みに到ったからこそ、その通過点であるこのカードが輝いているものだと言えるようになりました。

本当は持ってたんだよ
僕たちはみんな持ってた
胸に眠る輝き めざめる前のチカラ

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 彼女達自身が強くなった事で、やっと本当にめちゃくちゃ強いカードとして輝き始めたMIRAI TICKET。このカードを軸に組んだ構築、いや、このカードで紡ぐ物語は、まさに勝者の歩む道として相応しいものとなるでしょう。

 

 目と目があったらスクコレやろうぜ!

Aqours CLUB入部のすすめ

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遠くから聞こえたよ ここにおいでって
誰の声かはわからない でも聞こえたよ
まだまだいっぱいあるんだ 話したいこと
待ってるだけじゃ伝わらない
だから…来たのさ!

 僕は演者、創作者と作品を見るとき、仮にこの作品を他の誰かが共通のテーマで描くとして、その中での「この私の描く作品のアイデンティティ」といったものを重視する人間です。歴史を題材とした作品が好きな人は、特に共感して貰えると思います。

 真田幸村という人物を演じる事を通して見える、上川隆也さん、堺雅人さん、真田幸村によって描かれる三谷幸喜さん、中島かずきさんの魂。そういったものが、僕は大好きです。

 

 そういったものの素晴らしさをもっと知ってほしい。作り手の魂をもっともっと感じてほしい。Aqours CLUB高いのでは?と手を出さない人が多いように見受けられるので、ここではそういった金銭的価値の面からも、このサービスの価値を説こうと思います。

 

コストパフォーマンスとは?

 みなさんはコストパフォーマンスという言葉をご存知でしょうか?あるものが持つ費用と効果を照らし合わせた度合いの事で、対費用効果とか言われたりします。

 最近流行りのVTCGに触れている方には理解が早いと思います。

 有名なshadow verseから。まずこのカードを見てください。

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 コスト、つまりこのカードを使うのに必要な対価はPP2。PP2払う事によって得られる物は、攻撃と体力が共に2、進化すると4になるフォロワーを盤面に出すことです。

次にこれらのカード。

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これらのカードを使う事、つまりPP2払う事によって得られる物は、攻撃と体力が共に2、進化すると4になり、進化権を使った時にそれぞれ効果を発揮するフォロワーを盤面に出すことです。

 もちろん、体力11の盤面無しヴァンプに進化置きしたい!ツバキ出るの知ってるけどヘクトルの横に進化置きしたい!など限定的にファイターが勝る事はありますが、青で書いた同じ払った対価に対して、得られる物が、緑で書いた分だけ多い事が分かります。

 同じコスト2であるのに、ファイターと比べてバリューの高いリリエルとフェリア。これを、「コストパフォーマンスが高い」と言います。コスパとは相対的な物なのです。

 

 また、見落としがちですが、コストそのものが高ければ高いほど、同じ単位で比較したコストパフォーマンスは高くなります。

 スクフェスの勧誘もそうですよね。単発勧誘より、11連した方が石1つあたりの仕事量は大きくなります。同じ単位で比較するため、単発を10回したとしましょう。

 石50個の消費により、単発勧誘10回だと、10回勧誘と補助チケ1枚を得ます。11連勧誘は、石50個の消費により、10回勧誘と補助チケ1枚に加えて、補助チケチャージ1とSR以上確定勧誘が1回付属する事になります。

 当然ですよね。もし単発10回の方がコスパが高いなら、誰も11連(?)を回さないと思います。

 

 コストパフォーマンスについて、これでご理解いただけたでしょうか?僕の記憶が正しければ、中学の社会の授業での既習範囲だと思います。為替とか需要供給の事で、直接ではありませんが絡んでくるので、ここを理解していればこの話もご存知だと思います。記憶違いだと困るので、一応説明を入れておきました。

 

Aqours CLUBのコスパについて

 2018年3月11日現在、Aqours CLUBのブログは76回更新されています。計算が面倒なので、このまま6月29日まで更新が無く、75回と仮定して、昨年のLanding action Yeah!!の時の入会費約5000円と照らし合わせてみましょう。デュオトリオCDが約2000円なので、ランアクのCD単品でもそのくらいの値段だと思います。その他グッズは面倒なので0円と計算し、入会費を3000円だと計算すると…

 

 一回のブログの価値は、約40円になります。

 

 比較対象として、類似する内容の物を挙げると、パンフレットがあると思います。

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 パンフレットの中では内容が濃い方だと思います。キャストインタビューが計9ページ。京極尚彦監督、花田十輝先生、藤澤慶昌氏へのインタビューが計10ページ。1ページグラビアはインタビューとセット計算でいいと思います。1ページ当たりブログ1回計算で、約50円。

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ライブのパンフはグラビアの比率が高く、計算がまともにできないので割愛しますが、内容自体はブログ15回分程だと思います。一応参考までに。

 

 データ自体は少なめではありますが、あのμ's劇場版パンフよりコスパいいよ!って言うと、その凄まじさが分かると思います。

 Aqours CLUBのコスパはヤバイです。正直、僕はAqours CLUB加入当初はまあ月1とかかなー程度に考えてました。まさかこんなに大量の記事を読めるとは思ってなかったです。

 

 例えるなら、相手が火のマナを3枚使った時、あーエグゼドライブかなーとか適当な事考えてたとするじゃないですか。

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 ゲ ー ム が 終 了 し た 。

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 このぐらいのショックはありましたね。なんだこの量は。これパンフにして売れば何億稼げる事か。ブログ15回にグラビア貼って売れば3500円になるのに、それを76回も。たったの5000円で。利益出んのかよこれ、って。ラブカストーン86個でパンフ5枚分。本当にヤバいです。

 

 Aqours CLUBに入ろう

 本題です。最初に出した真田幸村の例えはここに絡みます。役者とは不思議な存在で、彼らは作品を作り上げる存在でありながら、同時に作品によって描かれる存在でもあります。

 

 仮に、ラブライブ!サンシャイン!!を全く別のキャストでリメイクしたとしましょう。例えば、そこでは桜内梨子さんが逢田梨香子さんではなく、水沢史絵さんが演じています。(なぜ僕がこの人を選んだのか、水沢史絵さんと僕の趣味を照らし合わせたらピンと来ると思います。)

 

 水沢史絵さんも逢田梨香子さんも、同じ桜内梨子を演じています。その桜内梨子は同じ桜内梨子でありますが、水沢史絵さんの桜内梨子と、逢田梨香子さんの桜内梨子は、違うはずです。

 言い換えましょう。作品によって描かれる桜内梨子は、同じ桜内梨子です。ですが、役者によって描かれる桜内梨子(cv.逢田梨香子)と、桜内梨子(cv.水沢史絵)は違います。水沢史絵さんにも桜内梨子を演じる事はできます。ですが、彼女は桜内梨子(cv.逢田梨香子)にはなれない。

 

 とはいえ、桜内梨子を演じる人は逢田梨香子さんしかいないので、正直ピンと来ないと思います。そこで、先程の真田幸村の出番です。

されどわたしはおまえを討ち果たさねばならぬのだ!
我が父のため!
我が友のため!
先に死んでいった愛する者たちのために!

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   2016年大河ドラマ 真田丸より

 これが、真田幸村堺雅人です。真田丸によって、三谷幸喜さんによって描かれる堺雅人です。堺雅人さんと言われると、半沢直樹やリーガルハイを想像する方が多いと思います。彼はそういった、“己の信念を貫き立ち向かう男”を演じてきました。これが“己の信念を貫き立ち向かう男真田幸村”です。“己の信念を貫き立ち向かう男”によって描かれる真田幸村です。

 

 この真田幸村を、上川隆也さんは演じる事はできません。ですが、舞台真田十勇士真田幸村を、堺雅人さんは演じる事はできません。

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 僕は上川隆也さんをよく知らないので、何が上川隆也さんらしいのかを語る事は出来ません。ですが、この舞台で描かれる真田幸村は、“夢を語り何度でも立ち上がる男”でした。何度も敵兵に斬りつけられ、倒れても起き上がり向かっていくその姿は、折れず貫く堺雅人さんとは違うものでした。上川隆也さんの真田幸村は折れます。自暴自棄になります。倒れます。屈します。それでも立ち上がるのです。

 

 話をAqours CLUBに戻しましょう。僕たちは、Aqours一人一人の事を、G'sやスクフェスによる個人描写から垣間見る事ができます。そして、そのAqoursの語る夢、彼女たちの想いを、アニメやライブから受け取ることができます。では、その Aqoursを演じるのは誰でしょう?

 言い換えましょう。どんな人間にAqoursは描かれているのでしょう?その人にしか描けないAqoursとは何でしょう?

 Aqours CLUBは、キャストにより綴られるブログで成り立っています。キャストがどんな人間なのか、何を思って舞台に立つのか。そういったものを垣間見ることができます。

 

「泣くもんか」

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 高海千歌のこの台詞が、伊波杏樹さんの物だという事は有名だと思います。逆に言うと、この台詞は伊波杏樹さん以外の高海千歌は言いません。誰が描く高海千歌も、同じ答えを出すでしょう。劣等感と自己否定で形成されながら、それでも前を向こうとする。彼女はそういう子です。それを、演者である伊波杏樹さんは、「泣くもんか」と表現した。前を向き続ける事への誓いに、この言葉を選んだ。これが、高海千歌(cv.伊波杏樹)です。伊波杏樹さんが高海千歌を演じる理由、彼女が高海千歌として選ばれた理由です。

 伊波杏樹さんも、インタビューで自分がネガティブな事を漏らしていました。Aqours CLUBでは、そんな彼女がどれだけ他の人に支えられているか、そう言った想いが赤裸々に綴られていました。そんな彼女だからこそ、「泣くもんか」という言葉を選んだのでしょう。涙は人に見えてしまいますから。

 

 2.5次元コンテンツとして展開してきたラブライブ!の最大の強みは、このキャラ(cv.キャスト)だと思います。巫女ではないんです。中継でもない。キャストがキャラである必然性が生まれた時、初めてプロジェクトラブライブ!はそのプロジェクトの本来の姿を見せる事ができます。

 

 さて、自分語りをしましょうか。サンシャイン!!のアニメの中で描かれたのは、憧れと現実の食い違いに悩む弱い人間の姿。その姿に既視感を抱いた方も多いのではないでしょうか?

 僕はこの人でした。

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 信じる物を全て失い、縋るものを見つけて迷う彼女の姿に、僕は自分と桜内梨子を重ねていました。自分もこういう人間だな、と。

 そうして、アニメの終盤、彼女は語ります。

自分が選んだ道が間違ってなかったって、心の底から思えた。辛くてピアノから逃げた私を千歌ちゃん達が救ってくれた。千歌ちゃん達との出会いこそが奇跡だったんだって。だから、勝ちたい。…この道で良かったんだって証明したい。今を、精一杯全力で心から、スクールアイドルをやりたい!

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 見たか世界よこれが桜内梨子(cv.逢田梨香子)だ。誰が描いても桜内梨子さんはこの答えに至るはずです。でなければ彼女はピアノを弾く役割を割り当てられません。演奏とは練習を積み重ねて初めて出来る物です。注目すべきは、「スクールアイドルをやりたい!」のところ。時間があればもう一度見てみてください。本当に強い言い方をしているんです。言い切っているんです。

 忙しくお金も無い僕はあまりラブライブ!のキャストインタビューを追う事ができません。ですが、TwitterInstagram、そして一番はAqours CLUBによって、僕は逢田梨香子さんが、断言する人間だと知っています。彼女の紡ぐ言葉の裏から、その強さを何度も感じました。彼女は言い切るんです。

 だから、「スクールアイドルをやりたい!」は桜内梨子(cv.逢田梨香子)なんです。あの桜内梨子を描ける人間は他にいません。あの台詞、逢田梨香子さんが何度もやり直した程大切にしたの、有名ですよね。

 

 そして、ここからがプロジェクトラブライブ!です。その桜内梨子(cv.逢田梨香子)は、そう語った後、こう歌うのです。これは桜内梨子ではない。「スクールアイドルをやりたい!」と断言した桜内梨子(cv.逢田梨香子)によるライブ、そう、これがラブライブ!なのです。

MY NEW WORLD
新しい場所 探すときがきたよ
次の輝きへと海を渡ろう
夢が見たい想いは いつでも僕たちを
つないでくれるから笑って行こう

イマを重ね そして 

ミライへ向かおう!

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 断言したから笑っていけるのです。断言できる人間だから、ミライに向かう資格があるのです。これが、この曲を歌う桜内梨子を、逢田梨香子さんが演じる理由です。逢田梨香子さんが桜内梨子である意味です。これが、プロジェクトラブライブ!であり、2.5次元コンテンツです。

 

 Aqours CLUBは、演じないキャストを見る事ができる数少ない場所で、その中でも圧倒的にコスパが高いです。僕はもっといろんな人にプロジェクトラブライブ!を感じて欲しい。自分の好きなキャラを演じる人間がどんな人なのか、もっともっと知って欲しい。

 Aqours CLUBは、こうした物を感じるための一番手軽な場所です。貴方もAqours CLUB、入りませんか?

虹 side渡辺曜、桜内梨子

前回

https://t.co/mldz4mzyyW

 

 雨が降った後、空気中の水滴が太陽の光を分解して屈折させて虹ができるって、すごく有名な話。私はそれを始めて聞いた時、少しだけ悲しいなって思った。

 私たちが綺麗だと思っている虹は、もともとあった光が、歪められて、バラバラにされた成れの果てなんだって。

 まるで、みんなにいい顔をして愛想を振りまく誰かさんみたいだねって。

 

 信じてみようと思ったキセキ。現実は、運命は、いつだって非情で、何度も何度も牙を剥く。何とか開催にこぎ着けた学校説明会。安心も束の間、変更された日程は、ラブライブの地区予選と同じ日だった。どうしてこんなに理不尽なんだろう?

 

「現実的に考えて、説明会とラブライブ予選、2つのステージを間に合わせる方法は…1つだけ!予備予選出場番号1番で歌った後、すぐであればバスがありますわ。それに乗れれば、ギリギリですが説明会には間に合います。」

「24番!」

「不死…フェニックス!」

  クジを引く役目に指名された私だったけど、善子ちゃんがどうしてもって言うから任せてみたけど、任せてよかったかな、って思った。みんなの期待と責任を背負えるだけの強さは、私にはないから。だから、ごめんね。ありがとう。そんな気持ちになる自分が、ちょっと嫌いになった。

 

私たちの道は、2つ。今まで私たちを支えてくれた学校のために、説明会に来てくれた人の前で歌うか、これからの私たちの夢のために、ラブライブの予選で歌うか。どちから1つだけなんて、決められるはずがないよ。だって、私たちの輝きは、みんなに支えているから探しに行けるのに、みんなを見捨てられるはずなんてない。

 前にもこんな事があったよね。私は、私の過去と決着をつけるために、ラブライブの予備予選に出ずにピアノコンクールに行った。あの時は、みんなが後押ししてくれて、曜ちゃんとの距離も縮まって、たぶん正解だったと思う。

 でも、今はそうじゃない。あの時の私は、私たちは、全力で輝こうとしていたんだって、断言できる。

 梨子ちゃんがいないから、いなくなって始めて分かった事があったし、それで得たものをちゃんと力にできたから。“勝負”に行った梨子ちゃんを、信じて待っている事。それが私たちの強さにできたから。あの時歌った「想いよひとつになれ」は、妥協なんかじゃない。私たちの全力だった。

 だけど、今私たちがやっている事は、妥協なんじゃないかな?

 でも、他に方法が無いなら、これが全力なんじゃない?

 Aqoursを2つに分ける事を提案したのは私。たぶんみんなも考えてはいたんだと思うけど、これを言い出せるのは私だけだと思ったから。

 

本当に良かったのかな?

良くはない。けど最善の策を取るしかない…

私達はキセキは起こせないもの

この前のラブライブの予選の時も学校の統廃合の時も…

 

 だめ。その後の言葉は聞きたくない。

 私達はキセキは起こせないもの。

 やめて。やめてよ。

 だから、その中で一番良いと思える方法で精一杯頑張る!それが私達じゃないかって、思う…。

 

 飛び込みも、ピアノも、逆転劇なんてない。勝つべく者が勝つべくして勝つ。本当は信じていたかった。もしかしたらキセキを起こせるかもしれないって。でも、ずっとキセキの起こらない舞台に立ってきた梨子ちゃんと私だからこそ、いっそう強く思い知らされるのかもしれない。キセキなんて起こらないんだって。

 

でもね。千歌ちゃんなら。千歌ちゃんならキセキを起こせるかもしれない。いや、起こしてきたんだ。千歌ちゃんと一緒にいて、私の運命がどれだけ変わってきたのか知ってる?今ここに私がいるのは、千歌ちゃんがいるからなんだよ?それは梨子ちゃんも同じだと思うし、梨子ちゃんにだって、私の運命は変えられてきたから、だから、それでも私はキセキを信じたい。

 梨子ちゃん、お願いだから、キセキを起こせないなんて言わないで…。お願いだから…。

 

唯一の方法で、これでラブライブ予備予選を突破できなかったら、今度こそ全てが終わる。それなのに私は、妥協案を口にしてしまう。仕方ないよ。これでやるしかないんだから。正直、9人揃わない私たちが、予選を通過できるとは思わない。だって、前と違って、今回は妥協なんだもん。全力じゃない。他のグループは全力でパフォーマンスをするのに、妥協した私たちが勝てっこない。そんなの、私が一番知ってるはずなのに。仕方ない。妥協して全力でやるしかない。これで勝てなかったら…それも運命なのかな。

 

結局二手に分かれて歌うことを決めた私たち。たぶん、答えとしてはこれが一番で、正解なんだと思う。

 でもね梨子ちゃん。キセキっていうのはね、いつも正解とは違う道なんだよ。

 

みっかーーん!

 

 運命の歯車が狂っていく。

 定められた未来が少しずつ崩壊して行って

 そして何処にたどり着くのか、誰も知らない。誰にも分からない。

 キセキなんて起こせないと思ってた。

それでも私は、今行く正解じゃないこの道が、キセキへの道だって信じていたい。

 

 

 予備予選当日。ステージに立った私たちに対して、歓声は上がらない。今まで支えてくれた人たちは学校にいて、ここにはいない。千歌ちゃんのお姉さんたちは来ているみたいだけど、浦の星の子の姿は全然見えなくて。私たちはこれから、たった5人で、全力を出しきれない状態で戦わなくちゃいけないんだ。

 

勘違いしないように!

やっぱり、私達は一つじゃなきゃね!

 

 …みんな!!!

私は見逃さなかった。ステージに入る前、梨子ちゃんの指先が僅かに震えていたのを。やっぱり、言い出した以上、責任を感じてたんだと思う。5人で歌って、予備予選を突破できなかったら、悪いのは自分だって。

 

 自分だったらどうしただろうって考えてみた。たぶん、同じことをしていたんじゃないかな。同じ場所を目指しているのに、自分は待っているだけなんて、そんな事できないもん。

 

だったら。さっきまで震えていた指先。ぎゅっと握りしめて、胸に誓う。今私たちの走る道は、決して正解なんかじゃない。でも、その妥協しなくて正解じゃない道を全力で駆け抜けるんだ。

 

本当の意味で、全力で「MY舞☆TONIGHT」を歌い切った私たち。巻き起こる拍手と大歓声。見たか。これが、私たちの、Aqoursの全力だ。

 そして、ここから、第2の戦いが始まる。

ここからが勝負だと発破をかける梨子ちゃんも、たぶん同じ事を感じていると思う。

 

 行くよ。

 

みんな、無茶だって事は分かってる。鞠莉さんや果南ちゃんも、来たはいいけど戻れるとは思ってなかったんだと思う。でも、私は、そんな無茶をする千歌ちゃんを信じる。

千歌ちゃんなら…もしかしたら…。

違う。千歌ちゃんだけじゃないよ。

 

 走って、走って、たどり着いたみかん畑で待っていたのは、浦の星の制服と、よく見た顔。

 

 細い細い道が、勝ち筋が、そして、それを信じる人たちの想いが、たった1つの未来に向かって少しずつ繋がって行く。

 

 今向かう未来が、キセキなのかなんて誰にも分からないけど、細い細い勝ち筋に、偶然が更に重なって。

 

 遅くて使い物にならないと思ったトロッコ。でも、ブレーキが壊れて一気に加速して、私たちは凄まじい速度で山を降りて行く。

 

 ねえ梨子ちゃん。もし千歌ちゃんが無茶な事を言い出さなかったら、むっちゃんのトロッコなんて使えなかったし、こんなスピードで山を下るなんてあり得なかったんだよ?

 

 ロッコを降りて、時間が迫る中、私たちはラストスパートで走る。途中、雨に降られて、スピードが落ちるのを感じる。

 

 キセキは…起こるのかな?

 

 やっぱり私はキセキっていう言葉が嫌いなんだなあって。時間が迫って来て、不安が大きくなってきて。最後の最後で、やっぱり信じきれない。

大丈夫だよ。私は梨子ちゃんの横に並んで、手をそっと握る。だって、私たちはひとりじゃないから。予備予選で歌っていた時も、今学校に向かって走るこの瞬間も、いつだってみんなが支えてくれているんだよ。支えてくれているから私たちは走る。私たちが走るからみんなが支えてくれる。

 

私、思うんだ

キセキを最初から起こそうなんて人、いないと思う

ただ一生懸命、夢中になって、何かをしようとしている

なんとかしたい、何かを変えたい!それだけのことかもしれない!

だから…

起こせるよキセキ!私達にも!

 

 狂い始めて、そして暴走していた運命の波が、ひとつになっていく。

 たったひとつの未来を目指して集まっていくそれぞれの想いが、細い細い勝ち筋が、いつしか必然性を帯びて、大きなうねりとなっていく。

 確実に変わっていく未来。そしてそこに私たちを導くたくさんの想い。

 

 起こるかな…キセキ。

 

 雨が降った後、空気中の水滴が太陽の光を分解して屈折させて虹ができるって、すごく有名な話。私はそれを今空を見上げて、ハッとした。
私たちが綺麗だと思っている虹は…

 

起こるよ!

だって…だって!

 

 

 細くて色を持たない道に、みんなの想いが混ざり合って出来た、勝利への架け橋だったんだ!

 隣を走る梨子ちゃんの表情から不安が消えたのが分かった。梨子ちゃんだけじゃない。今Aqoursが駆けるのは、もう無茶な道なんかじゃない。キセキへ向かう虹なんだ。

 

 いっけ…いっけええええええ!!!

 

 虹色の道を踏みしめるたびに、どんどん足取りが軽くなっていく。無敵の光が前身を包むから、もう邪魔ものなんてない。だから、もう迷わない。 

 

見えた!これが私たちのキセキ…私たちのミライだ!!!

 

今ミライ変えてみたくなったよ。

だって…僕たちはまだ夢に気づいたばかり!  

 

 

私たちが行く道は、正解なんかじゃない。

ただただ、「心が輝く方へ」向かうだけなんだ。

  

 

 だから、キセキは、本当に起こるんだね。 

ネクストステップ side桜内梨子

 輝きって、何だろう?

 

 みんながいれば、みんなが一緒なら何でも出来ると思っていた。一度は掴めると思っていた光は、今は遠くて、消えそうで、儚いもののように思われて。

 

 あれ、あの時の私、泣いてたんだっけ?覚えてないや。

 

 

「えぇ〜、ち、千歌ちゃん来てないの」

「きっと寝坊したんじゃないかな?まっ、たぶん大丈夫だよ」

 

 曜ちゃんと話しながら向かう全校集会。朝から何回か、地区予選残念だったねって話しかけられたけど、全部に笑顔で返す曜ちゃんを見て、敵わないなぁって思うと同時に、やっぱり自分は何処かでまだ引きずってるんだなあって事を自覚したりする。子犬みたいな背中がちょっと頼もしく見えて、すこし眩しく思った。

 

「ん?梨子ちゃんどうしたの?」

「…ハッ!な、なんでもないのよなんでも。アハハハ…」

 

 顔に…出てた???

 

 

 

 曜ちゃんの後ろに並んで、ステージの上の鞠莉さんを見上げる全校集会。毎日ほぼ学校には来ていたけど、こうやって全校生徒揃うのは久しぶりだなと思った。まあ、全校といっても、約1名ほど足りないんだけど…。そんな事を考えながら、なんとなく1年生の方に聞き耳を立ててみると、ラブライブの地区予選の話をしているのが聞こえた。やっぱり、そんな簡単に切り替えられるほど、私たちは強くはないみたい。私もあの子たちと同じように、まだ負けた事を引きずってるんだなって。もしかしたら舞台上で謎の騒ぎを繰り広げてる3年生たちも、心のどこかでは引きずってるのかもしれないし、そんな素振りを見せない曜ちゃんも、隠すのが上手いだけなのかも知れない。

 

 「本日発表になりました。次のラブライブ!が。」

 

 壇上でそう話す鞠莉さんが、私の知らないところで何度も涙を流しているのを私は知っている。あのおちゃらけた表情の裏に、彼女もまた気持ちを隠しているのだろう。未だ気持ちに整理がつかない私には、その強さが眩しい。

 

 そんな想いから目を背けたくて、無理に笑ってみようとした時に、後ろからドアを開く音がした。ねぼすけさんが現れたみたい。

 

「千歌ちゃん!どうする?」

 

 曜ちゃんの言葉に、私は聞くまでもないけど、と続ける。私が憧れた千歌ちゃんはそういう人だと思うから。いや、そういう人であって欲しいと、私が信じてるから、なのかな。

 

「出よう、ラブライブ!

 

 ああやっぱり。

 

「そして、1を10にして、10を100にして!学校を救って…。そうしたら、私達だけの輝きが見つかると思う!きっと…!輝ける!!」

 

 みんなみんな、すごく強いんだなって、そう思った。

 夢を叶えたいから、いつでも諦めないって、どうしてこんなに強く語れるのだろう。千歌ちゃんの、曜ちゃんの、ルビィちゃんの、鞠莉さんの、ダイヤさんの、花丸ちゃんの、果南さんの、善子ちゃんの、躊躇いの無いその笑顔が眩しくて、眩しくて、羨ましく思った。

 だから、自分もこうありたいと思うし、こうならないといけないって。

 

 ちょっとだけ、前を向けそうだなって思えた、そんな時の事。

 

 

説明会は中止。浦の星は正式に来年度の募集をやめる。

そんな…いきなりすぎない?

うずら、まだ2学期始まったばかりで…。

生徒からすればそうかもしれませんが、学校側は既に2年前から統合を模索していたのですわ…。

鞠莉が頑張ってお父さんを説得して、今まで先延ばしにしていたの…。

 

 

 あたまがまっしろになった。

 

 今まで、何度も理不尽を感じてきた。物語の世界と違って、どんなに頑張って、どんなに強く願っても、現実は非情で、理不尽で、残酷なもの。だからこそ、逆転があるんだと思うけど、逆転の数だけ、理不尽があるんだって思う。

 

 私はキセキっていう言葉が嫌いだ。

 

 努力した人がいつでも勝つわけじゃない。

 

 頑張らなかった人だって勝利は掴める。

 

 そういう理不尽に、何度も何度も泣いて、泣いて、そしてここまで来れたんだって思ってた。残酷な世界を前に、震える手を握ってくれる人たちがいるから、私は強くなれる、輝けるんだって。そう思ったから、変われたと思った。そんな人たちと一緒だから、前を向けるって、そう思ってた。

 

 手を取り合う事すら許されないの?

 戦う事すら許されないの?

 

 嫌だよ。

 

 こんなとこで終わりたくないよ。

 

 負けたくない。

 

 負けたくない。

 

 でも、どうしたらいいの?

 

 マイナスの感情が溢れてくる。前が向けない。前を向かせてくれない。この理不尽に対する憤りも、悔しさも、全部行き場がなくて。どうしたらいいのか分からなくて。

 進むべき道が見えないよ。どうして前に進めないんだろう。

 私の輝きは、心から溢れ出してるのかな?

 出会いの意味はなんだったんだろう?

 今の私の心は輝いているのかな?

 

 教えてよ。誰か教えてよ。

 

 

 

 海を一人で見つめる千歌ちゃん。たぶん千歌ちゃんも迷ってるのかな。風にあおられてぐぢゃぐぢゃになった髪を治すこともせずに、ただ砂の上に座っている後ろ姿は、なんだかか弱いものに見えた。

 それでも。

 

「わたしね、こうなったのは、もちろん残念だけど、ここまで頑張ってこれてよかったって思ってる。東京とは違って、こんな小さな海辺の町の私達が、ここまでよくやってこれたなって。」

 

 私は、千歌ちゃんを頼った。嘘を吐いた?本音を言った?分からないよ。自分の気持ちも、自分がどうしていいのかも分からない。今までやってきたことをなぞるかのように?傷を舐めるかのように?それさえも分からない。

 

 否定してほしい。

 

 こんな私をぶん殴ってほしい。

 

 汚い言葉で罵って、睨みつけて欲しい。

 

 

 

 軽蔑された。違うの。そうじゃないの。もっと強い言葉が欲しいの。

 

 壊して欲しい。ぶっ壊して欲しい。こんなに弱くて、迷ってばかりで、消えてしまいそうな私を殺して欲しい。

 

 弱い言葉は要らないの。軽蔑されて、見捨てられて、それだけじゃ嫌なの。

 

「がおーー!うふふ、ピッドガー!普通怪獣リコッピ―だぞー!くらえ、梨子ちゃんビーム!」

 

 弱い千歌ちゃんに笑って欲しかった。自分にそうやって言い訳した。違う。そんなんじゃない。倒して欲しい。完膚なきまでに、八つ裂きにされたい。

 

 こうだっけ?ってふざけてみせる私に、後ろからふふって声が聞こえた。なんだろう。なんでか分からないけど、なんとなくそれで救われた気がした。

 

 だから、無意識のうちに本音が出た気がする。

 

「私だって、Aqoursのメンバーよ。皆とこれから一緒に歌っていこうって、曲もいっぱい作ろうって思ってた…。いいなんて思う訳ない、これでいいなんて…。どうすればいいか分からないの…。どうすればいいか…。」

 

 一番この言葉を言いたかった相手は自分だったのかもしれない。

 

 

 

 その日、なんとなく千歌ちゃんに合わせる顔がなくて。千歌ちゃんに私のピアノを弾くところを見られたくなくて。

 なんとなくやって来た夜の浦の星。

 誰にも聴かれることの無い音を私は奏でる。いや、私だけしか知らない音、なのかな。

 

 

 ユメノトビラ ずっと探し続けて。

 

 君と僕とで 繋がりを探してた。

 

 1つ1つの音を、歌詞を噛み締める。あの時千歌ちゃんが。あの時私が感じた物ってなんだったんだろう。何となく答えが見つかる気がして。答えというか、今自分が探しているものが見つかる気がして。

 

 無心で歌い続けて、奏で続けて。最後の鍵盤から手を離して、ため息を吐「素敵な歌だね。」「ヒェーーーーーーーーーッ!!!」

 

 日付が変わる時間帯の学校でピアノ弾いてる私も充分怪しいと思うけど、真夜中の学校で不意に後ろから話しかけられたら、さすがにびっくりするよ。鞠莉さん。

 

 頰を膨らませる私に、鞠莉さんはごめんごめんって笑った後、そっと隣に座る。

 

「前にダイヤが言ってたの。このユメノトビラって曲、作る時、衣装も歌詞も曲もみんなスランプになるぐらい、大変だったらしいって。」

 

 今の私たちみたいだね、って笑ってみせる鞠莉さんの目元が赤くなってるのに気づいた。

 

「この曲を作った西木野真姫って人、こんな曲も作ってるんだって。誰かさんのこと思い出さない?」

 

「君がくれたKISEKIって…これ千歌ちゃんの事思い出すね。」

 

 ふふふって二人で笑いながら、鞠莉さんのスマホから流れる歌に酔いしれる。それは強くて、強くて、とても力強くて。千歌ちゃんに誘われて、曜ちゃんと3人で踊り切った後や、ピアノコンクールで無事に弾ききれた後の私みたいで。どうしてだろう?私はキセキなんて無いと思うのに。どうしてこんなに強いんだろう?

 

「私たちこれからどうなるのかな。」

 

 ふと漏らした鞠莉さんの声に、私は何も言えなかったけど、でも、なんとなく、答えに少しだけ触れたような気がした。

 

「もうちょっとだけ、梨子のピアノ、聴かせて。」

 

 笑ってみせた鞠莉さんと、二人だけの音楽室。あんまり言葉を交わすことはなかったけど、それでも、音楽を通じてお互いに抱えてるものが通じあったかなって、そんな気がした。

 

 

 

 

 家について、ベッドに入ってもなんとなく眠れなかった。なんだろう。鞠莉さんと話してて、少しだけ触れたような気がしたものが気になって。

 

 動画サイトで君がくれたKISEKIを探して、聴いてみる。やっぱり強い歌声が私を震えさせる。どうしたらこんなに強くなれるんだろう。ぼーっと画面を見つめていたら、関連動画の欄の文字列が目に飛び込んできた。

 

 

「こんちきしょうめ?」

 

 

 何気なくクリックしたその文字列は、ずっと私が求めていた答えなのかもしれない。

 

TVアニメ『デュエルマスターズVS』主題歌 ガガガSP「こんちきしょうめ」 - YouTube 

 

 私は臆病者だった。一度つまづいて、打ちひしがれてから、また同じく敗者として地に這い蹲るのが怖かったんだ。

 

 私は臆病者だった。勝ちたかったんじゃない。負けるのが怖かったんだ。

 

 一度挫けただけで、諦めていた。おしまいだと思っていた。

 

 地区予選で負けて、説明会も無くなって。だからおしまいだって、もう何もできないって諦めきっていた。

 

 もう逃げない。

 

何度でも何度でも何度でも。未来なんてひっくり返してやる。

 

 

 

 次の日、何かに導かれるようにやってきた校庭で、怪獣の咆哮を聞いた。そこに迷いは無くて、ただただ決意と覚悟だけが、この世界を支配していた。そして、その場にいた全員に同じ覚悟があった。私の知らないところでも、私と同じようにみんな悩んだのかな。それとも、最初からその気だったのかな。でも、今は全員同じ答えにたどり着いた。

 

  足掻いてやる。最後まで足掻いてやる。

 

 世界に宣戦布告、いや、勝利宣言する千歌ちゃん。

 

「無駄かもしれない…けど、最後まで頑張りたい!あがきたい!ほんの少し見えた輝きを探したい…見つけたい!」

 

  私はキセキって言葉が嫌いだ。今まで自分が積み上げてきた努力が、今この手の中にあるものが、理不尽な偶然で崩れ去ることが怖かったんだ。

 それでも、今の私は

 

「キセキを。」

 

ちょっとだけ、信じてみたいと思った。

妄想

99

 

 この数字が私たちの学校の、来年度の入学希望者数。

 

「嘘…でしょ…」

 

受付締め切りの過ぎたこの画面を、震える指で、何度も更新ボタンを押しても、数字が増えることはないのは、ここにいる全員が知っている。

 

「嫌だよ…ねえ…どうして?」

 

 答えの無い、いや、答える者のいないその言葉は今にも消えそうで、弱々しく、それでもなお重くのしかかってくる。

 

 沈黙の時間が過ぎていく。

 

 

「…やだ。」

 

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!!!絶対嫌だっ!まだ終わりじゃない!終わらせないもん!」

 

 唇を噛み締め、泣きながらも、その咆哮には弱々しさなんてなかった。その時確かに感じたのは、折れる事のない意志と、なお未来をまっすぐ見つめる強さだった。

 

「そうだよね、私たちの夢はまだ終わっていないよね。」

 

「そうだね。死ぬ気で考えれば、まだ廃校を無くせる方法はあるかもしれない。」

 

「「え???」」

 

 

  隠されていた、いや、私たちが気づいていなかっただけ、目を背けていたかも知れない。

 

「待って、私たちはずっと、輝きって何だろうって。自分達らしさを見つけたいって、そうやって来たんじゃないの?」

 

「それはない。あくまでもそれはラブライブで勝つための手段でしょ?私たちは、ラブライブで学校を知ってもらって、廃校を無くすためにやって来たんでしょ。」

 

世界が、凍りつく。

 

「あの…ちょっと気になってたんだけど…、新曲考えるときに、輝き以外の何かって、そういう意味…だったのかな?」

 

「今気づいたのですが…手段と目的がメンバー間で噛み合ってなかったとか…?」

 

「確かに、私は純粋にスクールアイドルがやりたいからここにいるなあ」

 

「1つ聞いていいかしら?」

 

「輝き無しで学校を救おうと思いますか?それとも、学校を救うことを通じて、自分の輝きを見つけたいと思っていますか?」

 

「当然私は学校だよ。だってそのために始めたんでしょう?」

 

「わたし…違う。」

 

「わたしも違うかな。私は千歌ちゃんが本気だったから、一瞬に頑張りたいって」

 

「好きだったから、やりたかったから、だからやるって決めた。」

 

「あれ…どうして…だろ…。」

 

「これは…。」

 

「待ってよ。聞いてないよ。」

 

「…。」

 

「というかさ、私たちがスクールアイドル始める前、まだ廃校の話、あくまでも噂だっただけで、本格的に出てきたのは、善子ちゃんたちが入ってからだよね。」

 

「うん。私は一緒にスクールアイドルやりませんかって誘われたよ。」

 

「…から」

 

「だから何?まさか学校が無くなってもいいとか言うんじゃないよね?」

 

「そんなことは言ってないけど、でも、元々スクールアイドルをやる理由は廃校を救うためじゃないでしょ?」

 

「それ、本気で言ってる?」

 

「確かに…言われてみれば私の勘違いだったのかも知れない…でも」

 

 

 

「確かに、一年生二年生がスクールアイドルを始めてから、私たちが加入するまでの間でしたね。この問題が公になったのは」

 

 

「なんでよ…本気だと思ってたのに…」

 

「その言葉は違うんじゃないかな。本気で輝きたいって、本気で自分を見つけたいって思ったから、私はここまで頑張ってきたんだから、本気じゃないなんて言われたくない。」

 

「知らないよ…。」

 

「知らないよ!分からないよ!輝きとか言われても何のことか分かんないよ!さっきから曜や梨子が何言ってるのか全然分からない!はっきりして!廃校をどうにかする気はあるの?無いの?」

 

「ちょっと」

 

「どうせないんでしょ。だったらもういいです。私たち、スクールアイドルなんてやめてやる!!!!」

 

「いい加減にしてよ。話が飛躍しすぎだよ。」

 

「…私の信じた物を、そんなに簡単に否定されたくない」

 

「私、こっちにきて、この場所で、本当にいろんなものを見て、感じて、成長できたんだよ。だから…」

 

「だったら東京に帰ればいいのに。」

 

「え?」

 

「結局梨子は他所者だから、この場所自体は大事じゃないんでしょ。よく分からないけど、梨子の大事なものはここじゃなくてもあるんでしょ?だったらそれだけ持って東京に帰ればいい。私たちには、この場所しかないから。」

 

「                  空欄                  」

 

 

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